新・帝国主義の時代〈左巻〉情勢分析篇

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新・帝国主義の時代〈左巻〉情勢分析篇

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  • サイズ A5判/ページ数 433p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120044854
  • NDC分類 311.4
  • Cコード C0031

内容説明

国際社会は弱肉強食の「新・帝国主義」の時代に入った―。左巻の情勢分析篇では、自国の利益極大化をはかる米中露など各国の戦略を分析する。

目次

序章 新・帝国主義の時代
第1章 新しい帝国主義の潮流―「品格ある帝国主義」とは何か(“国家”の強化に向かう米露;帝国主義の悪魔祓い)
第2章 恐慌と帝国主義(恐慌と帝国主義;プーチンの帝国主義宣言;菅総理の「新・帝国主義演説」)
第3章 新・帝国主義への反発(「ゲームのプレイヤー」をめざす小国の戦略;イスラーム原理主義とアナーキズム)
第4章 国家の生存本能と官僚の本質(核密約と外務省の闇文書;「官僚制打破」の秘策;日本国家の生き残り本能;石川議員が語ったこと;石川議員、独房からの手紙;密約を証言した東郷氏の真意;日露首脳会談、ねじれの真相)

著者等紹介

佐藤優[サトウマサル]
1960年(昭和35年)東京都生まれ。85年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。98年より外務本省国際情報局分析第一課主任分析官。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年6月、有罪確定。『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かわうそ

23
★★★☆☆かなり佐藤優先生の本は読んでいるので、かぶっている話がかなりあった、しかし、佐藤優先生の本を読んだことない人にはオススメ2016/07/30

壱萬弐仟縁

12
2009年初出。帝国主義とは、他国からの搾取と収奪を強め、生き残り、発展しようとする大国本能に基づく(6頁)。河上肇は品格ある帝国主義を志向。ロイド・ジョージを絶賛した(50頁~)。河上は戦闘的平和主張者を称揚(53頁)。資本主義には断絶としての恐慌がある(74頁~)。佐藤先生はTPPを支持しているのは残念(112頁)。本屋で中野剛志氏の新書が2冊出ていたので余計に。「官僚自身、自らが社会から収奪しているという自己意識をもたない」(311頁)。無駄だらけの予算、税金が無尽蔵に使えると勘違いしている。血税。2013/06/21

非日常口

6
フラット化、グローバル化などもてはやされてはいるが、それは帝国主義である。レーニンの解釈から始まる本書は歴史的な動向を踏まえ繰り返される富裕と防衛の関係を現在に読み解いていく思考の教科書と言える。日本と世界を取り巻く問題や沖縄、ロシア、中国、韓国、資源など、一人ひとりが考えていくうえで様々な示唆に富む。ネットやビックデータ、グローバル企業の製品に縛られる我々は世界に通底する新帝国主義の動向に組み込まれている。情報を精査し、議論するための基礎教養を付け、カテゴリーを超えた他人と話す時期に来ていると思う。2013/04/02

Happy Like a Honeybee

2
移民が少なく、経済状態が良い時は寛容の精神が生まれる。 移民が増加し、経済状態が悪ければ移民は脅威とされ社会的軋轢が生じる可能性。 日中戦争期、中国に展開した日本軍は自ら作戦計画を立てて自ら評価した。 その場合、自らの評価は成功か大成功にしかならない。 日本陸軍による成功と大成功の集積が太平洋戦争の敗北へとつながったことを忘れてはならない2014/11/02

Ted

2
'13年3月刊。○『中央公論』に'09年頃から発表したものに加筆した本なので既読の内容も多かったが、著者の作品は読む度に新たな発見があるのでタメになる。2013/09/26

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