女子刑務所―知られざる世界

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120044540
  • NDC分類 326.52
  • Cコード C0036

内容説明

閉ざされた鉄扉の向こうにある「受刑者の生活」と「刑務官の仕事」。刑務所を24年にわたって取材し続けている著者が、120点以上の写真と文章で伝える渾身のルポ。人が犯罪に至る事情や、刑務所の中で更生していく姿、働く女性刑務官の苦悩、日本の刑務所の問題点から死刑制度まで、「罪と罰」のあり方を考える1冊。

目次

第1章 子をあやめた受刑者たち
第2章 刑務官と受刑者たちの24時間
第3章 受刑者たちの「おつとめ」
第4章 刑務所は「最後の福祉」?
第5章 電子管理のハイテク刑務所
第6章 少年たちの罪と未来
第7章 社会復帰への道のり
第8章 死刑執行と刑務官の苦悩

著者等紹介

外山ひとみ[トヤマヒトミ]
写真家、作家。静岡県富士市生まれ。犯罪を減らすことを志し、刑務所を取材して24年、訪れた施設は40ヵ所以上にのぼり、“ひと、アジア、生きる”をテーマに表現活動を続ける。20歳で写真集『家』を出版しフリーランスに。98年、『MISS・ダンディ―男として生きる女性たち』で、ドキュメンタリー写真大賞・人物ルポ部門賞を受賞。川越少年刑務所篤志面接委員を務める。国内外で多数のExhibitionを開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

49
刑務所までもが老後施設のようになっていることに驚きだった。ヘルパーはもちろんいるはずもないため、受刑者がフォローしているとは。知らなかった世界をしることが出来て勉強になった。2014/10/04

シャボン玉

24
死刑の前に最後の晩餐をして、刑務官と談笑…ゾッとした?最初の、双子の片方だけをあやめてしまった例には涙2018/11/12

なにょう

23
司法、刑事施設に対する著者の熱意に感服する。普通ならルポしたら終わりのところ、最後に著者の提言となるコラムがくっついてる。どうして、なぜそこまで一生懸命なの。著者、何があったの。惜しむらくは亡くなられたこと。★刑務所入って罪を償って、はい、さようならではいけない。罪を犯したらいけないけど、一寸先は闇、誰だって罪を犯す可能性はある。出所してもチャンスがある社会でありますように。そして今現在も、損得抜きでそういった人を支える無数の人がいるのだ。2017/09/20

akane_beach

21
先日読んだ1年前の「婦人公論」の新刊広告を見て。著者は今年の6月に白血病で亡くなっていることを知った。精力的に取材を続けていたのに残念だ。ご冥福をお祈りします。普通の家庭に生まれ育った私には想像もつかない境遇の人がいる。刑務所に入所するような人の人生ってどんなのだろう。罪を犯した人の立場を考えてみると、本人も過去に親に捨てられたり虐待されたり、また孤独の中での子育ても心に余裕が無くなり極端な行動を起こしてしまうのだろう。人は愛情を受けないで育つと自分に自信が持てず何者なのか分からなくなる。親の愛情大事。2014/11/15

しぃたろ@記録の一部が消失:(

20
女子刑務所を皮切りに、官民協働のPFI施設や少年院等、様々な収容施設の実情を捉えた一冊。衝撃的だったのは第4章「刑務所は最後の福祉?」。高齢化社会が進み、受刑者同士で老老介護をしているという現実を目の当たりにして、何とも言えない気持ちになった。刑務所の在り方を深く考えさせられる。2016/01/11

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