内容説明
出家することなく、在家で有髪のまま、京都の醍醐寺から大僧正位を贈られた女性がいた。伊藤友司、摂受心院。醍醐寺で真言密教を修めたのちに、在家の仏教教団、真如苑を開創した夫、伊藤真乗を卓越した宗教的能力で支え、妻として、母として、ひとりの女性として厳しい仏道を生きた彼女の生涯は、人々の心にほとけの道を示すものであった。写真78点収録。
目次
摂受心院、その生涯と歩み(結婚まで;新天地;苦難;仏道;真如;再生;時は今)
見えない心を観る
母のような温もり
霊性と教団―その継承の意義をめぐって