内容説明
高名な考古学教授の妻と二番弟子が相次いで殺された。それぞれ現場の壁には異なったペトログリフが刻まれていた。日本の神代文字と、メソポタミアの楔形文字だ。これらは犯人が残したものなのか?その意味は?警視庁捜査一課の碓氷弘一はペトログリフに詳しい人物を探し求める。そして出会ったのは、考古学・言語学・民俗学に通じ、さらに鋭い議論のテクニックを持つ、風変わりな外国人―ジョエル・アルトマン教授だった。刑事も教授も、真実を究める姿勢は同じ。捜査のプロと学問のプロが、強力タッグで犯人を追いつめる。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道三笠市生まれ。78年「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞しデビュー。以後旺盛な創作活動を続け、執筆範囲は警察・サスペンス・アクション・伝奇・SF小説など幅広い。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、08年には『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した。空手の源流を追求する、「空手道今野塾」を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nyanco
61
考古学研究室メンバーの連続殺人、現場に残されたペトログリフ… と舞台設定は雰囲気たっぷり。ペトログリフも、小道具として面白く、その薀蓄もイイ! しかし…ミステリーそのものは、今野さんらしい緻密さに欠けるように思う。十二使徒などモチーフは非常に面白いのだが殺人動機が甘く、犯人確保時のドキドキ感も無い。学者に一番大切なのは、「事実の確認と検証」というのも面白いのだが、いまひとつ納得しかねる部分があり、またラストもペトロだから…で済ませてしまったのも残念。続→2012/06/06
タックン
58
半年以上、図書館で待ってやっと読んだのに肩透かしって感じだなあ。 読みやすいけど内容が薄かった・・・短編に凝縮してたらよかったけど、この内容で350ページ以上だとダラダラ感があった。アルトマン教授の推理はダン・ブラウンの小説みたいだなあ。ペトロって題名が2つ掛かってたのが面白かったかな・・・だいたい、わかってたけどね。 やっぱ今野さんは本格警察小説がいいなあ。2012/11/12
よむよむ
53
今野さんの作品はいつも読みやすくて面白い~ 警察小説の王道を踏襲しながら古代文字なんてモノを絡ませ、碓氷刑事がナイスアシストしながらアルトマン教授が事件を読み解くのを助けていく。決して派手な展開にはならないけれど、じわじわと真相に近づく様が良いな~ またまたあっという間に読んでしまいました。2012/09/08
けい
48
今野作品は初読み。セリフの記述が多かったせいか、ページ数の割にはあっさり読了。非常に読みやすく、展開もわかりやすかったがすんなりと解決したした感じが?な印象でした。古代文字を利用した謎かけは面白かったんですが・・・。2013/03/02
かずよ
48
二時間ドラマみたいな内容。どんでん返しを期待してたけど何も起きなかったな!2012/07/25
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