内容説明
祖父・麻生和馬・元刑事/頑固一徹対孫・新城将・無職/引きこもり。ご近所トラブルの解決に精を出す和馬とネット命の将とのぎこちない同居生活。ある日、近所の高校生から「両親が祖母を安楽死させたのではないか」と悩みを打ち明けられ、将は心の奥底に封じ込めていたある疑惑を蘇らせた。共に暮らす中で祖父の生き方を知り、孫は真相を探ろうと決心する。
著者等紹介
堂場瞬一[ドウバシュンイチ]
1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆し、2000年秋『8年』にて第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
163
ハードボイルドかつハートフルな家族もの作品です。元刑事の祖父と引きこもりの少年のココロの再生をえがいています。堂場さんといえば刑事モノかスポーツモノかの印象が強いですが、意外?にもこういったヒューマンな作品も書いており、コレがまたココロにジワジワとくる作品が少なくありません。家族や親族のみならず「人とのつながり、交流」って簡単なようで、実は本当に大変で難しいですよね。自分だけではなく、相手のキモチも尊重し、触れる時(部分)もあれば、そっと見守らなければいけない時も必要、そんな距離感を学ばせてくれました。2011/11/17
みかん🍊
91
ミステリーというより父と子の家族の物語、祖母を亡くしてから引きこもりになっていた将は突然元刑事の祖父に家へ連れていかれ、アシスタントとして聞き込みをさせられる、2年間人と接する事のなかった将が見ず知らずの人に話を聞きに行くというのはかなりのミッションだが少しずつ成長していく姿は希望が持てる、父と子、そして寝たきり祖母の介護、将も近所の近所の高校生健太も祖母の介護が出来る優しい若者、祖母の死への疑問という事柄がやがて二人を共鳴させる、家族というものを考えさせられる作品でした。2016/07/20
あかは
53
精神的にキツい話だった。私は引きこもりではないが、ネットに依存していた時期があったので、将の気持ちがわかってしまう。逆に麻生には全然共感できなかった。理屈、理論ばかりで感情が見えなくて。そして、介護問題。これは一概には語れないよね。ただ、将も健太もこれをきっかけに家族を疑い出したわけで、本当に読んでいて苦しかったです。ラストに少し希望が見えるのが救いだけど、すっきりしない、かな。2016/10/05
nyanco
49
ひとことで言うと、堂場さんらしくない、けど…イイ!元・刑事で今でも県警防犯アドバイザーなるボランティアを隠れ蓑に、警察内部に潜りこみ、治安を守るスーパーおじいちゃん。両親に見捨てられていると思い、祖母の死後、すっかり抜け殻状態で半ひきこもりだった将は、ある日突然、そんなスーパーおじいちゃんに拉致された。刑事時代は家族を顧みなかった祖父の最新ミッションは、孫の再生。最初は、面食らっていた孫の将も、似た境遇の健太の真相を探りながら、徐々に再生していく。続→2011/08/15
背古巣
42
以前に読んだ「白いジオラマ」は、本作品のシリーズものと知って読み始める。引きこもりの部屋から和馬によって拉致されてきた将と、拉致した和馬の絆構築の物語。事件?が色々起こって、どう終息させるのかと思っていました。麻生は刑事ではないので、物語としてはここら辺でしょう。初めは投げやりな将にイラつきましたか、段々それはなくなり、面白く読みました。2019/03/10




