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皇帝フリードリヒ二世

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  • サイズ A5判/ページ数 774p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784120042577
  • NDC分類 288.493
  • Cコード C0022

内容説明

「世界の驚異」か?「反キリスト」か?「秘められたドイツ」を開示する超問題作。中世ヨーロッパに君臨した魁偉な神聖ローマ皇帝の生涯と思想像を圧倒的な学殖と情熱をもって描ききり、空前の熱狂と論争を巻き起こした記念碑的評伝。本邦初訳。詳細論争資料併載。

目次

第1章 フリードリヒの幼年時代
第2章 アプーリアの子
第3章 統治者としての第一歩
第4章 十字軍遠征
第5章 シチリアの専制君主
第6章 ドイツ皇帝
第7章 カエサルとローマ
第8章 ドミヌス・ムンディ
第9章 反キリスト

著者等紹介

カントーロヴィチ,エルンスト・H.[カントーロヴィチ,エルンストH.][Kantorowicz,Ernst Hartwig]
1895‐1963。ドイツに生まれ、のちアメリカに帰化したユダヤ系歴史家。ポーゼン(現ポーランド領ポズナニ)出身。ベルリン、ミュンヘン、ハイデルベルクの各大学に学び、フランクフルト大学教授。1939年、ナチスの迫害を逃れてアメリカに亡命、カリフォルニア大学バークリ校を経て、プリンストン高等研究所教授

小林公[コバヤシイサオ]
1945年、横浜市生まれ。東京大学法部卒。東京大学助手、立教大学講師・助教授・教授を歴任。立教大学名誉教授。専攻、法哲学、法思想史、オッカム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

12
詩的な表現が多いなと思ったら、訳者解説を読んで納得。一連の論争は子供の喧嘩のように見えたが、ここにフリードリヒ二世に関する一連の本が書かれた意義は、後世への影響も含め大きかったのだろう。細部に至るまで取り上げられた彼の人生、出来事、思想は(問題点を指摘されながらも)無視できるものではない。物語のように濃厚な世界観に浸る。そのあと、もう少し俯瞰した書籍があれば、それを読みたいな。しかし読むのには根気が必要でした…。2014/04/13

roughfractus02

8
S・ゲオルゲの民族主義を第一次大戦後のドイツに求めたとされる著者が1927年に書いたのは、ドイツ連邦国家の原型を作った13世紀のローマ皇帝をカエサルの復活と捉えるロマンティック(ローマ主義的)な伝記だ。30年後刊行の『王の二つの身体』読後に本書を開くと、教会権力と戦い続けたこの皇帝の足跡を辿る著者には、国家に対する自らの時代の課題があるように思える。本書は、中世末期古代の書物が翻訳されるイスラムとの交流で教会の信仰に抗する王の理性が研磨され、後に政治的身体と呼ぶ象徴的な力が王権を強める過程としても読める。2024/02/13

鏡裕之

7
徹底的に皇帝であろうとしたフリードリヒ二世。すべての者に対して父であろうとした教皇。対してすべての王に対して兄であろうとしたフリードリヒ二世。寛大な王の仮面と、晩年の残虐な仮面。青年の頃、サラセン人を蹴り飛ばして裂傷を負わせたその身体の強さと気性の激しさ。だが、冷徹な科学者でもあった。異教に対しても知識を持ち、偏見からは遠かった。鷹狩りについての著作は、今でも超えるものがないという。二段組で700頁の大容量は、凄まじいの一語に尽きる。書いた方も大変だったろうが、読む方も大変。2014/01/23

メルセ・ひすい

3
15-85 2段組み大書 貴重本 大上段! 学問とは評伝とは形而上学的存在の記念碑でなければならぬ! 対中世史家は神話的本質直感!創造的想像である!つまり、皇帝を直感し、感得し、体験しながら神話的に創造された人物として描き出した。人名等々限りなく詳細に描写、概要、要点がつかみにくい読み進むためには胆力と根気を要す。 ★「世界の驚異」か、「反キリスト」か。中世ヨーロッパに君臨した魁偉な神聖ローマ皇帝の生涯と思想像を圧倒的な学殖と情熱をもって描ききり、空前の熱狂と論争を巻き起こした記念碑的評伝、本邦初訳。2011/11/15

陽香

2
201109102017/05/09

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