大河ドラマの50年―放送文化の中の歴史ドラマ

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120042362
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0074

内容説明

『花の生涯』『赤穂浪士』から『江』『平清盛』へ。日本を代表するテレビ番組が辿った歴史とそれを支えた作り手たちの悲喜こもごも。

目次

大河ドラマはこう作られる
大型時代劇の誕生
歴史ドラマ路線の確立
安定期に入る
新機軸への挑戦
「近代大河」路線の三部作
時代劇への回帰
外注化の波紋
再び、本流へ
女性と若者に向けて
大河ドラマの経済学
大河ドラマの現在

著者等紹介

鈴木嘉一[スズキヨシカズ]
1952年(昭和27年)、千葉県生まれ。75年、早稲田大学政治経済学部を卒業、読売新聞社に入社。新潟支局、文化部、解説部などを経て、2007年から編集委員。1985年から放送界の取材を続け、芸術祭賞審査委員や放送文化基金賞専門委員、日本民間放送連盟賞審査員、向田邦子賞運営委員などを務める。埼玉大学教養学部非常勤講師。放送批評懇談会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カキ@persicape

9
50年間を詰めすぎて年表の羅列になってる感が否めないが、面白かった。テレビを危惧して映画界が役者の囲い込みを始め、テレビ界は電気紙芝居と揶揄された時代。「映画にも負けない日本一のドラマを作って日曜の夜に全国の視聴者をこっちに向けさせろ」そんな情熱が大河ドラマの始まりだったとは。時代を反映させた筋書きやテイストを盛り込んで固定概念を打ち破った作品の数々。全国各地の観光振興が切り札となるほど影響力は計り知れない。1年という長丁場にかける想いにただただ圧倒。大河ドラマを末永く愛していこうと心に留めた。2016/12/01

kabeo

3
大河ドラマの歴史は面白かった。良くも毎年意欲的なテーマに取り組んでいるものだと感心した。視聴率がどうのこうのと指摘されることもあるが、受けそうな題材だけを取り上げるわけにはいけない事情もあり、あえて幅を広げてきたことが、50年以上続いている理由だと感じた。2018/01/17

スコットレック

2
図書館本。タイトル通り大河ドラマの50年に焦点を当てた本ですが、NHKの内幕にも赤裸々に触れていてそこも面白い。初期の大河ドラマの映像が殆ど残っていないのは本当に惜しい。緒形拳や石坂浩二等、日本を代表する若き日の名優達が1年間を通して成長していう様(スターダムへと駆け上がっていく)を観れる貴重な財産であったはずなのに!本書を読んで橋田壽賀子という脚本家の方を凄さも改めて感じさせられました。 2023/03/10

ホーリー

2
龍馬伝までの大河ドラマの50年を詳細にまとめた良本。太平記からずっと大河(挫折したのもあるけど…)を見続けてますが、それ以前の大河も本当に観たくなる!作り手たちの苦労、そして数々のエピソード。最近の大河ドラマは視聴者を気にしすぎて、冒険心がなくなってる気がします。平清盛は結構冒険してたけど、鉄板のはずの幕末で、昨年みたいな酷い作品になるのなら、いっそまた冒険心溢れる大河が観たい!!大河ファンにも歴史ファンにも、オススメの本です☆2016/03/03

スプリント

2
初期の大河ドラマは残念ながら映像として残っていないので大河ドラマの歴史を知ることができる最適な本です。各作品の出演者や作り手の話だけでなく時代背景やNHKの状況も触れられており放送文化としての大河ドラマの位置づけを知ることができます。2010年の龍馬伝までが紹介されていますが近年にない「トンでも脚本」だった「江〜姫たちの戦国〜」についての評価も読みたかったところです。2014/01/29

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