モーツァルトのむくみ―歴史人物12人を検死する

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120042188
  • NDC分類 280.4
  • Cコード C0020

内容説明

卓越した才に恵まれながら、正体不明の病に倒れた偉人たち その命を奪った原因は―エジプトのファラオから、アメリカの文豪まで。気質や持病、記録と史実に基づいて最先端の臨床医が正確な診断に挑む。

目次

カルテ1 カマキリのような人間
カルテ2 古代ギリシャの大惨事
カルテ3 神の死
カルテ4 虫がわいた肉体
カルテ5 宴会係は注意せよ!
カルテ6 戦いに向かわせた声
カルテ7 足が動かなくなった純真な人
カルテ8 音楽史における最大の悲劇
カルテ9 消えた音
カルテ10 輝かしくも翳りのあった光
カルテ11 かすかに光る暗闇
カルテ12 人種的特質

著者等紹介

マコウィアク,フィリップ・A.[マコウィアク,フィリップA.][Mackowiak,Philip A.]
メリーランド大学医学部内科教授。ボルチモア退役軍人病院・医療センター主任。1946年生まれ。70年メリーランド大学医学部卒業後、CDC(疾病予防管理センター)で疫病情報局員として勤務。74年テキサス大学サウスウェスタン医学センター、87年教授、88年メリーランド大学に異動。専門は感染症、防御機構としての発熱に興味を持つ。ジョンズ・ホプキンス大学経営学修士

小林力[コバヤシツトム]
医薬史研究家。1956年長野県生まれ。東京大学薬学部卒、同大学院修士課程修了。薬学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

17
わかったところでどうにもならないのだ。2016/05/14

たまご

15
この本の内容,「病跡学」という分野になるんでしょうか.こういうのがスキな方々,一定の割合でおられますよね! あんまり世界史に素養のない私は,最初のほうのエジプトのファラオとか,ギリシア・ローマ時代とか,ほほう,って感じでしたが,やはり紀元0年前後は感染症が問題になりますね.確かに,感染症,謎すぎる.そして梅毒,天然痘の記載の多いこと.本当に,天然痘撲滅って,すごいことなんですねー. しかしギリシア・ローマ時代,暗殺とか多すぎる.めちゃめちゃ短絡的にみえてしまいます.2018/08/31

貴人

11
偉人の死の原因を探るセンセーショナルさだけを狙ったような本は無数にある。そういう本に重厚さは期待できないし、歴史考証も不十分だし、結論も牽強付会な観がある。しかし、本書はそういった本とは訳が違います。調査における文献にあたる態度の入念さといい、医学的な分析の確かさといい、安易に結論を出さない点といい、本物です。それにしてもヒポクラテス派の医学が、古代において現代的な要素に近い面を持っていたのに、その後の欧州における医学の停滞は眼を覆うばかりだ。ツヴァイクも書いていたが、中世における文化後退は実に恐ろしい。2014/12/22

mimm

11
歴史人物12人を、残された文献や資料から、現代医学の見地より解き明かした一冊。偉人たちが長期間苦しんだり、病に苛まれていたことに驚きました。いや伝記って、あっさりしてるから…。特にモーツアルトは映画アマデウスくらいしか印象になかったので、全身が浮腫んで悪臭が強かったということにびっくりです。ナイチンゲールのPTSD(の可能性)やジャンヌダルクの精神疾患など、興味深い一冊でした。この中に、癌の臨床がなかったのは意外です。2012/05/11

秋良

8
歴史上の偉人の死因を考察するマニアックかつ専門的な本。第一章からクラインフェルダー症候群の可能性まで考えている。今なら採血すれば一発で分かっちゃうことも、当時は外から見た所見しかないから全然分からない。血液って偉大。章のはじめは「患者」とだけ書かれて誰のことか分からなくしてあるのに、原注読むとネタバレしているのが残念だった笑2018/08/05

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