内容説明
米が高騰し、朝から農民と穀屋が米を売れ売れないの押し問答。夜には盗賊騒ぎに、殺人事件。さらに、道話を聞かせる心学先生御一行にも何か怪しい気配が…。
著者等紹介
高橋義夫[タカハシヨシオ]
昭和20年(1945)、千葉県船橋市生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。月刊誌の編集者を経て、執筆活動に入る。『闇の葬列』『秘宝月山丸』『北緯50度に消ゆ』『風吹峠』で4度直木賞候補になり、平成4年(1992)「狼奉行」で第106回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
6
米が高騰し、朝から農民と穀屋が米を売れ売れないの押し問答。夜には盗賊騒ぎに殺人事件。道話を聞かせる心学先生御一行にも何やら怪しい気配が…。村に漂う不穏な空気のなか、狸斎は一揆の渦中へ!2012/02/03
Masayoshi Arakawa
2
20150617000 御隠居忍法シリーズ続けて2冊目、段々おもいだしてきました、高橋流の進め方、なんて感じている間に終了。Wカップ、男子は引き分け、女子はどんな勝ち方であっても3連勝で決勝トーナメントに出場決定。なんだかんだいっても強い!沢さんも凄い!大儀見も初得点して力が抜けてこれからが実力発揮の場だ。試合はいつあるんだ?2015/06/16
ワッピー
2
凶作の不穏な世情の中で、狸斎に忍び寄る老いの影。どん底の生活すら成立しなくなった農民たちの怒りというのはどこか、今の日本社会にもつながるところがあると思うのは先走りでしょうか?。「あと三日生きたい」の切実さには慄然とします。全体に重苦しい雰囲気だけれども、一揆を陰から支える立烏帽子と狸斎のやり取りが救いかな。2012/07/29
三田主水
2
毎度お馴染みの御隠居忍法ですが、今回は四十肩ということもあってか、一揆騒動の傍観者的役どころ。しかしそれが、土地の人間でもなく、中央の人間でもなくなった境界人としての御隠居の役どころと考えれば納得であります2011/03/09
中身はおじさん
0
ご隠居(四十で隠居ですって!)、狸斎のシリーズ、一揆がテーマ。筋が追いにくいというか、だめだ、名前が覚えらん、いや、純粋に私の問題ですが…… 2018/03/06