内容説明
伊豆・相模の地を平定した北条早雲の次なる策は、周辺諸国から領地を守る次世代の指導者たちを育てること。風間一族の少年・小太郎は学問の才を見出され、早雲の直弟子として日本最古の大学「足利学校」へ送り込まれた。若き日の山本勘助らと机を並べながら兵法・占術・陰陽道・医術・観天望気・軍陣の作法など、戦国大名のブレーン「軍配者」に必須の学問を修めた小太郎は、やがて戦場で友たちと再会する…。
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第四回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。伝奇小説、時代・歴史小説、警察小説など、幅広いジャンルで活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
恋するファンタジーの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りずみぃ
98
Hey hey hey♪戦国時代の学園モノ。北条早雲に、将来の軍配者にと見込まれた少年小太郎の成長物語。♪二枚目気取りの秀才や あのいやな悪党番長も♪全て成長の糧にしていく真っ直ぐな小太郎に好感が持てました。クライマックスは、当時の最高学府、足利学校で共に学んだ仲間との知力戦術を尽くした合戦。手に汗を握る展開。面白かったです。これからの活躍を予感させる爽やかな読後感。史実を羅列するだけでなく、読み物として成り立たせている作家さんの力量がすごい!とても読みやかったです。2015/11/12
punyupunyu
77
物語は淡々と進んでゆく。山本勘助は有名だ。風摩小太郎も有名?あれは風魔だったか・・・。其々が異なる主君に仕えしのぎを削る関東。戦国の世はまだ始まったばかりです。2015/02/15
ケンケン
75
今年ラストの読破本!書店のPOPや読書メーターどおりの出来でした(^^)小太郎の人柄がとてもイイ〜心地良い読みやすさで時代小説苦手な方にオススメしてみたいです。現代の日本に早雲様のような温かい仁君が欲しいものです(>_<)勘助や冬之助の関係が気になって、続編を来年早々GETしたいものです?2010/12/31
のり
73
伊勢宗瑞(北条早雲)に見出だされた風間小太郎は軍配者に成るべく足利学校へ。後に武田、上杉の軍配者になる勘助や冬之助と智を極めていく。戦乱の世。いずれ戦場であいまみれる運命か?宗瑞の国づくりのあり方は当時は皆無。民百姓への気遣い、平和になる為に戦をする。領民に愛された仁のある領主。亡き後も教えを守り領地拡大に成功した氏綱、氏康。その影には小太郎。北条の礎を築いた初代早瑞は稀代な人物である。2016/07/14
鳳
71
小太郎の武勇伝、武勇伝。知恵対知恵の息詰まる戦い。冬之助との軍配者としての知恵比べに、ドキドキ、ワクワクの連続、楽しかったです。小太郎も偉いが、やっぱり、韮山様の偉大さに感心です。でも、私は、四郎左さんがとっても気になりました。早く信玄の巻にいかなければ。2015/11/30