ジョージ四世の夢のあと―ヴィクトリア朝を準備した「芸術の庇護者」

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120040825
  • NDC分類 288.493
  • Cコード C0022

出版社内容情報

リージェント・ストリートを計画し、バッキンガム宮殿を今の規模に改築した「浪費王」ジョージ四世。その治世を積極的に再評価する歴史読物。

内容説明

一九世紀前半、イギリスで摂政時代と呼ばれる時期があった。病で執務不能になった国王ジョージ三世に代わって、皇太子(のちのジョージ四世)が摂政だったためである。彼は、ナポレオン戦争後の国力疲弊の折でも、莫大な費用を惜しまずロンドン市街を改造、バッキンガム宮殿を現在の規模に造営し直し、大英博物館やナショナル・ギャラリーなどを整備した。そして、自ら選び抜いた美術品でそれらを飾っていった。ヴィクトリア朝でイギリスが真に世界の覇者となった背景には、この時代の基礎固めがある。放蕩三昧で評価の低い国王の事績を積極的に見直し、「ダンディの時代」の魅力を伝える一冊。

目次

第1章 ジョージ四世とは誰か?(混乱のさなかの皇太子誕生;謹厳な父王と恋多き王子 ほか)
第2章 国王陛下の「帝都」ロンドン(カールトン・ハウスの改築;ジョン・ナッシュとの出会い ほか)
第3章 国王陛下の芸術大国(イギリス美術の後援者;王立美術院の拡充 ほか)
第4章 国王陛下の儀礼帝国(豪奢な戴冠式の挙行;華麗なる大晩餐会 ほか)
第5章 ジョージ四世の後継者たち(ヴィクトリア女王の登場;女王夫妻のスコットランドへの愛着 ほか)

著者等紹介

君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967(昭和42)年、東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。1993‐94年、英国オクスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学客員助教授などを経て、神奈川県立外語短期大学教授。専攻、イギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

組織液

7
再読。ジョージ4世の功績を再確認。ほんとに今のイギリス、ロンドンの礎を築いたんですね2022/01/18

組織液

6
当時でも今でも、何かと悪く言われがちなジョージ4世を再評価した評伝です。関係ないが書名がとてもいい() たしかになんか憎めない人でしたね… 王室外交という点では父親のジョージ3世よりもかなり卓越した能力を持っていたようで、特に勲章外交について詳しく述べられていました。ステュアート家の名誉回復を望んでいたなどは初耳でしたね。2021/09/17

ダージリン

1
悪評が多いのは頷けるが、文化振興や外交面で果たした役割は大きく、もっと時代が経てば、評価がより高まってくるのではないだろうか。ヴィクトリア女王に与えた影響も意外と大きかったのかも知れない。2012/12/15

たぬき

0
無駄な才能をいかんなく発揮2011/04/28

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