出版社内容情報
リージェント・ストリートを計画し、バッキンガム宮殿を今の規模に改築した「浪費王」ジョージ四世。その治世を積極的に再評価する歴史読物。
内容説明
一九世紀前半、イギリスで摂政時代と呼ばれる時期があった。病で執務不能になった国王ジョージ三世に代わって、皇太子(のちのジョージ四世)が摂政だったためである。彼は、ナポレオン戦争後の国力疲弊の折でも、莫大な費用を惜しまずロンドン市街を改造、バッキンガム宮殿を現在の規模に造営し直し、大英博物館やナショナル・ギャラリーなどを整備した。そして、自ら選び抜いた美術品でそれらを飾っていった。ヴィクトリア朝でイギリスが真に世界の覇者となった背景には、この時代の基礎固めがある。放蕩三昧で評価の低い国王の事績を積極的に見直し、「ダンディの時代」の魅力を伝える一冊。
目次
第1章 ジョージ四世とは誰か?(混乱のさなかの皇太子誕生;謹厳な父王と恋多き王子 ほか)
第2章 国王陛下の「帝都」ロンドン(カールトン・ハウスの改築;ジョン・ナッシュとの出会い ほか)
第3章 国王陛下の芸術大国(イギリス美術の後援者;王立美術院の拡充 ほか)
第4章 国王陛下の儀礼帝国(豪奢な戴冠式の挙行;華麗なる大晩餐会 ほか)
第5章 ジョージ四世の後継者たち(ヴィクトリア女王の登場;女王夫妻のスコットランドへの愛着 ほか)
著者等紹介
君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967(昭和42)年、東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒業。1993‐94年、英国オクスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科博士課程修了。東京大学客員助教授などを経て、神奈川県立外語短期大学教授。専攻、イギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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