リクルート事件・江副浩正の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 402p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120040764
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0021

出版社内容情報

事件から21年、いますべてを告白する。
加熱する報道、検事との攻防、13年に及んだ異例の裁判──。はじめて綴られる迫真のドキュメント。

教科書にまで書かれた事件。率直に言って、リクルートで働く人たちや私の子どもと孫たちのために、黙って死ぬわけにはいかない。──「はじめに」より

目次

リクルート事件1 発端(会長退任;国会証人喚問;政治家との交わり)
リクルート事件2 特捜の取調べ(特捜部とメディアの“共演”;拘置所での取調べ;現代の拷問;政治家ルート)
リクルート事件3 保釈後から裁判開始まで(保釈後のこと)
リクルート事件4 裁判(裁判開始;政界ルート;労働省ルート;NTTルート;文部省ルート;調書の信用性;論告求刑・最終弁論・判決)
リクルート事件5 リクルート事件に関連して(長いあとがき)

著者等紹介

江副浩正[エゾエヒロマサ]
昭和11年大阪市生まれ。昭和30年甲南高校卒。昭和35年東京大学教育学部卒業後リクルートの前身、株式会社大学広告設立。昭和46年財団法人江副育英会発足。昭和63年リクルート会長退任。現在は、江副育英会理事長および、ラヴォーチェ代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

26
別に江副に肩入れするつもりはないが、検察の腐敗ぶりがよく描かれていてdisgusting。 あらかじめ描かれた筋に沿って調書を作成しようとし、意に沿わなければ長期勾留を匂わせて恫喝する…まさに人質司法!取り調べ全面可視化は即刻なされるべき。2022/05/18

Willie the Wildcat

26
法律的視点と倫理的視点。立件の根拠が、あたかも”民意”の意向かのような流れに、どこか法の精神に反する気がしてならない。法的根拠が弱い中、”尋問”による供述。取調べの可視化の必要性に頷かざるをえない。倫理の観点では、マスコミの在り方。著者の犯罪性は認めつつも、煽るような姿勢に違和感。一方、検事を引退された宗像氏と著者が、オペラ等での再会。当たり前のことだが、組織を離れれば皆人間。司法制度と共に、組織の在り方が問われている気がする。2014/06/05

R

12
事件にまつわる、検察の取り調べ、裁判、その周辺のいざこざを当事者が語った本でした。内容としては回顧録というか、感想文というか、検察や報道を批判しているんだけども、そんなに強くなく、仕方なく認めましたという感じだけどもそうは言ってないと、まさに裁判の結果のようだと思いました。事件の真実がどうだったかは、正直まったく伝わらなかったんだけども、法治とは何かを考えさせられる内容でありました。裁判て技巧的なものなのだと感じる次第です。2016/06/18

らる

3
戦後最大の企業犯罪と言われるリクルート事件で逮捕された江副氏の著書/裁判で有罪となっているので罪なことは間違いないが、その裏にあった「メディアの力」「検察の”暴力”」の実態がいかに理不尽か、ということが体験者の視点で描かれている。これを読む限りは同情的な見方をしたくなる/「メディアは第三の権力」「検事によって罪は作られる」「脅かされて作れた調書を裁判所が信用する仕組み」「お上にはいくら逆らっても勝てない」「政治献金をしても政治はよくならない」2023/03/11

kama89

3
私が生まれる前におきたリクルート事件。こちらは江副さん本人が書いたリクルート事件の真実を1冊にしてある。江副さんのイメージは正直あまり良くなかったが読んでから印象はガラッと変わった。もちろんリクルート側にも問題はあったと思うが、この本が正しいのであれば警察やメディアによって造り上げられ…逮捕されなくて良い人たちも多く居たと思う…当時のリクルート社員の真の強さにも感動した。江副さんはホリエモンと同じニオイがする…良い意味で時代の先を行き過ぎる人なのだと思う。次はかもめが翔んだ日も読もうと思う。2021/05/08

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