出版社内容情報
ガイドブックではわからないカルチエ・ラタンの日常の魅力を臨場感たっぷりに綴る味わい深いエッセイ。パリに憧れる全ての人に。
内容説明
たおやかに曲がる細道、歳月を経た建物の柔和な表情、遺跡、美術館、教会、書店、露店市…自由で質実、知的でおおらか、観光地とはひと味ちがう学生街に暮らす悦び、ガイドブックではわからないカルチェ・ラタンの本当の魅力。
目次
住まいは、右岸か左岸か
窓辺のかたつむり
気になる女たち
古代ローマの大浴場遺跡
学生街はパリの小京都
ジョルジュ・サンドに讃美された「貴婦人と一角獣」のタピスリー
ドラマを感じさせるリュクサンブール公園
ソルボンヌと音楽祭
ユシェット通りのギリシャ風サンドイッチ
私のお気に入り、アラブ世界研究所〔ほか〕
著者等紹介
戸塚真弓[トズカマユミ]
1961年、跡見学園短期大学卒業。1978年よりパリ在住、カルチェ・ラタンでの暮らしは20年を数える。フランスワインと料理を愛好するエッセイストとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shishi
4
[A]パリのカルチェ・ラタンに二十年以上も住んでいる著者によるエッセイ。カルチェ・ラタンの雰囲気がわかる。セーヌ左岸と右岸の気風の違い、マグレブへの偏見、辻邦夫の住んだデカルト通り、パリの惣菜屋さん、箱本屋(ブッキニスト)さんなどについて書かれている。カルチェ・ラタンへの小旅行といった趣の本。パリの地図を片手に読んで、とても楽しかった。でも簡易版の地図だったためか、僕のサーチ能力が足りないためか、デカルト通りは見つからなかった。2013/10/30
azimuth
1
華やかなイメージのつきまとうパリの、質実なる街カルチェラタン。箱本屋と古書店に溢れた本棚のような街。「身の上話はするなよ」は英国的?と思ったがそういやフランスは個人主義の国でした。ブール、マグレブに関する記述は衝撃的。偏見やら差別やらはどこにでもあるなあ当然なんだけど。とにかくフランスの知らなかった一面を知ることができた。この人の文体は簡素でわかりやすく、気に入った。地図を見ながら読めばよかったなあ。2011/02/21
かーこ
0
パリのメトロ地図柄のランチマットを眺めながら楽しく旅ができました。フランス人とひとくくりにはできない奥深さに感服 一味違ったガイドブックとしても楽しめました2012/04/28