中公叢書
与謝野晶子

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120040108
  • NDC分類 911.162
  • Cコード C1023

出版社内容情報

「情熱の歌人」として知られる与謝野晶子。評論、童話などにわたる幅広い活動を紹介し、ひとりの女性としての等身大の姿を描く。

内容説明

「情熱の歌人」と呼ばれる与謝野晶子は、短歌だけでなく、詩、社会評論、童話・童謡など、さまざまな分野で多くの仕事を成し遂げた人物である。しかしその活躍が多岐にわたるがゆえに、「君死にたまふことなかれ」や「母性保護論争」など限られた側面しか知られていないのが実情である。本書では、晶子の幅広い業績をたどるとともに、教育や労働について鋭く論評し、多くの子を産み育てた「ワーキングマザー」でもあった、ひとりの等身大の女性像を描きだす。

目次

1 科学へのまなざし(天翔る思い;知を求めて ほか)
2 里子に出された娘たち(何人を産み育てたか;三人の娘 ほか)
3 「母性保護論争」の勝者は誰か(前哨戦;母親としてのキャリア ほか)
4 童話作家として(明治末期の児童雑誌;理想の童話を求めて ほか)
5 聖書への親しみ(『みだれ髪』の「神」;子どもたちとクリスマス ほか)

著者等紹介

松村由利子[マツムラユリコ]
1960年生まれ。西南学院大学文学部英文学科卒業、同大学院中退。毎日新聞社入社後、千葉支局、生活家庭部、科学環境部など経て、2006年から創作に専念。1994年、「白木蓮の卵」で短歌研究新人賞受賞。歌集に『鳥女』(本阿弥書店、2005年、現代短歌新人賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

48
#与謝野晶子 #松村由利子 #短歌 子を産んで子を育てる母親の視点確かな由利子と晶子2016/08/23

Ayakankoku

5
与謝野晶子の新たな一面を知るには非常に良い1冊。与謝野晶子がクリスチャンではないものの、聖書に親しんでいたとは初耳。与謝野晶子の「最も望ましい家庭は、一対の相愛した男女が、公平にその家庭の責任を分担しながら建設していく家庭です」という言葉は、当時はなかなか受け入れられなかっただろうが、今の時代にとてもしっくりくるように思う。2018/09/17

A S

0
めちゃくちゃ面白いです。 子どもをたくさん産み育てた女性として、どういう人生、生活だったのか知りたくなり読み始めたが、子どもについての章はもちろん面白かったが、母性保護論争の章に思いがけず引き込まれた。母性保護論争というものをほとんど知らなかったが、与謝野晶子の国家に頼らず自分で食い扶持を稼ぐのが当たり前という姿勢に共感した。子どもは国家のものじゃない、という考えもとても共感した。金言だらけです。2021/02/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/115315
  • ご注意事項

最近チェックした商品