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「課題先進国」日本―キャッチアップからフロントランナーへ

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120038648
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

環境、資源、教育、医療など山積する課題を独力で解決したとき、日本は真の先進国になる。課題解決先進国が目指すべき新国家像。

内容説明

環境、エネルギー、資源、住宅、医療、教育…日本の課題はまもなく世界の課題になる。問題解決が新しい社会システムを創造する。東大総長が、課題解決ビジョンと新国家像を縦横に語る。

目次

第1章 日本の現状(課題山積;エネルギーと環境からみた日本の位置;課題克服の日本史;キャッチアップは過去の物語;ゼロからの課題解決を図る;時代をリードする覚悟;課題先進国成功への条件)
第2章 二十一世紀の環境とエネルギーのビジョン(「ビジョン2050」;次世代のエネルギー資源;省エネルギー;理論の意義;環境と資源に関するトータルビジョン)
第3章 課題解決ビジョンを具体例で考える(知の膨張が全体像を隠した;知を目的に向けて統合する;アジア型エコハウスへの挑戦;高齢化社会の医療システム;教育を考える二十一世紀の大学モデル)
第4章 目指すべき国家像(日本は地球の未来像を内包している;日本の世界史的役割;醸成すべき風土;先頭に立つ勇気)

著者等紹介

小宮山宏[コミヤマヒロシ]
東京大学総長。1944年栃木県生まれ。1967年東京大学工学部化学工学科卒業。1972年同大学大学院工学系研究科化学工学専攻博士課程修了(工学博士)。1973~74年カリフォルニア大学(デービス校)のフェロー。1988年東京大学教授、2000年同大学大学院工学系研究科長・工学部長、2003年同大学副学長、2005年以来現職。専門は化学システム工学、地球環境工学、知識の構造化。総長就任以来、「東京大学アクションプラン」を公表して改革を進め、現代のリベラルアーツの構築、学術統合化を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

isao_key

6
この本は日本の目指す国家像が具体的に提案されている。食糧、エネルギー、高齢医療、資源、教育など現状の問題を嘆くだけではなく解決するための方向性が示されている点で優れた本である。よく今の若者は元気がないといわれるが、裏を返せば大人たち、ひいては社会全体が元気がないことの証なのではないか。子供は親の背中を見て育つ。元気のない社会には、元気のいい若者は育たない。この中で教育について、教育力というのは社会全体の力であるから、よくしようと思うなら、それぞれがそれぞれの役割を果たすことが必要であるという。2013/03/03

Jun 1960

5
2007年の書を再読中。この書の後、不幸なことに、自民党の迷走、民主党のルーピー、事業仕分けの二位じゃダメ?発言、東日本大震災と東電原発事故と、この数年、天災、人災で日本は戦力をズタズタにされた。復興の道のりは遠い。しかし、日本の山積する課題は、世界に前例がないものであり、復興を成し遂げ、また多々の課題を解決は、世界のデファクトになれるんだという気概と実行が必要なのだよ。と、改めて思ったのだ。2013/03/13

ブルーローズ

5
提示されている課題自体に目新しいものはないが、どの国も解決していない課題がある、と切り口を変えることで、今まで「海外では」と出羽の守が多かった日本に、独創性を求める。海外=欧米の真似ばかりでなく、アジアの課題をアジア人として解決しよう、とか、構造知とか、一人一人が小さくまとまるな!という想いが伝わる。個人的には中学で学ぶ光合成の仕組みが19世紀程度の知識だということにショックを感じた。大学で100年後の知識を提示されてどうやって消化するのだろう。2011/09/24

naruo_homewood

3
久し振りに気持ちの良い本に出会いました。課題山積する日本がこれからどうすべきか、そのアイデアがここにあります。日本には、批判ばかりして、ではどうすればいいか全く示せない人が多すぎます。先の見えない将来に希望を持てない人が多すぎます。小宮山氏は楽観的すぎる部分もあるかもしれませんが、日本ならやれる、日本こそ世界をリードできると主張しています。日本人に対する応援歌である本書に元気と希望をもらいました。2013/04/11

bqsfgame

3
たまたま小宮山先生の講演を聞く機会があり本書を手に取ったが熱意ある良書だと思う2009/11/12

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