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出版社内容情報
孔子は「怪力乱神」を語らなかった。ミステリー、バイオレンス、乱倫、オカルト……。古い中国の不思議な話が満載の漢文の本。
内容説明
怪異、暴力、乱倫、神秘…中国古典に封じ込められた奔放な想像力と世界観を読み解く。
目次
第1章 人体の迷宮(夢という闇;髪を振り乱す幽鬼 ほか)
第2章 霊と肉の痛み(割腹自殺;弘演の殉死 ほか)
第3章 変身と幻獣(変身の恐怖;人が虎になる時 ほか)
第4章 性と復活の秘儀(幽冥界への出入り口;少女の柔肌 ほか)
第5章 宇宙に吹く風(天人相関説;循環する自然 ほか)
著者等紹介
加藤徹[カトウトオル]
1963年、東京に生まれる。東京大学文学部、同大学大学院で中国文学を専攻。広島大学総合科学部助教授を経て、明治大学法学部准教授。主な著書に『京劇―「政治の国」の俳優群像』(中公叢書、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新平
2
「現代の科学は、宇宙や大自然を論理思考(ロジカル・シンキング)によって認知する。しかし古代人は、世界のものごとを類比思考(アナロジカルシンキング)によって考えた。」(P12)今度も神風が吹いて、米国に勝てるというのも類比思考だな。まあ、おそらく幼児、小児の世界の把握のしかたは類比思考なんだろう。知識として教え込まれなければ、地球が丸くて、太陽の周りを回っているなんて一生思いもしないだろうから。古代中国はこの思考方法に、実用的な知恵を結び付け、陰陽五行思想という理論的な裏付けも得てしまい、それなりに役に立っ2015/09/23
ムージョ
1
中国の古典の不思議話を紹介。古代の中国人の想像力はすごい。どれも面白い話ばかり。語り口が淡々としすぎているような気もするが、素人にも分かりやすく丁寧に解説してあるので読みやすい。原文、読み下し文も載っているので漢文の勉強にもなるかも。平公と楽師のやり取りが取り分け気に入った。二人の別の話も読みたい。2017/01/14
ぬのさと@灯れ松明の火
1
中国の妖怪話や伝説を、現代の科学的思考から分析しています。ので、もっとこってりした衒学趣味の本かと思っていたため、少々肩すかし(笑)。でも面白いです。2010/08/06
もち
0
エログロのところはこわい(/´△`\)2015/08/03
ピリカ・ラザンギ
0
読みやすいというか、表現が淡泊というか。ネタは割と多岐にわたる2008/07/18
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