出版社内容情報
中国の北宋時代、鬼仙と呼ばれたあやかしの女と人間界の男たちが繰り広げる、哀切で奇妙な味わいの物語など、傑作幻想譚六篇。
内容説明
いとしい英華よ、君は妖怪なのか?鬼なのか?それとも仙人か?中国古典小説に取材し、まったく新しいかたちで現代によみがえらせる絶妙の語り―歴史奇譚集。
著者等紹介
南條竹則[ナンジョウタケノリ]
1958年、東京に生まれる。東京大学文学部、同大学院修士課程修了。作家・翻訳家。93年、小説『酒仙』で第5回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まりこ
5
中国の古典小説を今風にアレンジして分かりやすくした小説なのかな?温泉をキーワードに検索して借りた本。表紙だけ見たら絶対借りてないけど、すごくおもしろかった。人間くさい仙女たちが魅力的。野良犬が人類を救う為、個人を犠牲にするとこが美談じゃなく現実ぽくて、今も昔も変わらないんだなとちょっと悔しい。キーワード温泉の小説は、すっごい美女とお風呂に入れそうで入れない生殺し状態の男の話。今も昔も男ってバカねwキーワード決めて探すと、いつも読まない本に出会えて発見がある!2015/11/30
てらさか
3
英華がとても魅力的でした。2010/10/28
韓信
2
中国の古典に取材した伝奇小説集。中国のこっくりさんをネタにした「夢の女」、袁枚をモデルにした食通文人とその厨娘を描く中華料理小説「小琴の火鍋」が特に良かった。いずれも軽妙洒脱な文章で、人間臭い幽鬼や仙人像、過剰な装飾を排した結末等、中国伝奇のエッセンスを巧く現代的にアップデートしている。聊斎志異をはじめ多くの伝奇が、若い書生が努力もせずに美人の仙女や狐と懇ろになったりと、科挙に落第した非リア文人たちの願望を描いたものになっているとのことだが、その系譜の末に平成日本のラブコメ漫画やラノベがあるのだろう。2013/09/08
たけはる
2
意外にカラっとしていて読みやすかったです。英華と公明の友情がいい。あと、「夢の女」も好き。2013/07/29
てまり
2
怪かしや鬼が人とともにあった平安期の物語と雰囲気が似ているが、大陸の鬼や仙人は妙に人間くさくておおらかだ。 恋もすれば失敗もする。日本の幽霊の持つおどろしさとはずいぶん雰囲気が違う。何より、色っぽい幽霊や仙人が多くておもしろい。6話のうち、一番印象的だったのはやはり表題の『鬼仙』。情に深い豪胆なツワモノたちも、魅力的。2008/03/05




