Inside histories
第四の十字軍―コンスタンティノポリス略奪の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 495p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120037917
  • NDC分類 230.45
  • Cコード C0022

内容説明

神の僕たちは何故、キリスト教の聖なる都を破壊するに至ったのか。貴族、修道士、吟遊詩人らによる当時の文献にもとづき、事件の一部始終をリアルな筆致で綴る。ヨーロッパ中世史最大級のミステリーに迫る歴史ノンフィクション。

目次

発端
マルティンの説教
エクリーの騎槍試合
ヴェネチア協定
旅立ち
ザラ侵攻
アレクシオスの申し出
コンスタンティノポリス到着
最初の攻囲戦
勝利と緊張
大火
皇帝暗殺
征服
略奪
終焉と黎明
ラテン帝国の最期

著者等紹介

フィリップス,ジョナサン[フィリップス,ジョナサン][Phillips,Jonathan]
1965年イギリス生まれ。キール大学を卒業後、ロンドン大学ホロウェイ校で歴史学の博士号を取得。現在、同校で中世史の上級講師を務める。またBBCラジオ4をはじめテレビやラジオ番組へもたびたび出演し人気を博す

野中邦子[ノナカクニコ]
東京生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。出版社勤務の後、フリーの編集者を経て、現在は英米ノンフィクションの翻訳に従事。翻訳グループ「牧人舎」所属

中島由華[ナカジマユカ]
東京生まれ。早稲田大学英文学科卒業。出版社勤務を経て、翻訳業に。翻訳グループ「牧人舎」に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ようはん

1
悪名高い第4回十字軍の経過を主題とした本。いかに崇高な理想や計画を考えても金が無いという事で色んな物を狂わせる物だなと思った。

Chaturdashi Yura

1
聖地を目指していたはずの十字軍がなぜキリスト教の司教座の破壊へと至ったのか。当時の記録から浮かんでくるのは、見積もりの甘さ、前途への過信、楽観主義に基づく誤った判断。不都合な事実から目を背け、失敗を取り繕うために下した決断が、いつしか聖地回復という崇高な目的をねじ曲げ破局へと落ち込んでいく。ヘマをしでかすときのお決まりのパターンである。東方の聖都で破壊と略奪に我を忘れる十字軍戦士たちを眺めながら「肉が鼻の穴からこぼれ出て吐き気を催すくらい食べるがいい」とジーザスも皮肉な笑みを浮かべたに違いない。2014/11/05

MUNEKAZ

0
第4回十字軍が英仏の両王から支援が得られなかったというのを皮切りに、幾つかの誤りと打算が重なって最終的にはコンスタンティノープルの略奪という悲劇へと突き進んでいったというのがよくわかる。加速度的に悪化する事態は、まるで喜劇のようだけど、その結果起きたことは西欧とビザンツに修復困難な溝を作り出し、それが現代まで続いている。またこの略奪の結果生まれたラテン帝国が、最終的には西欧側のお荷物となったのはなんとも皮肉だと思った。2016/06/19

りっちゃん

0
第四回十字軍の教科書2018/05/31

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