内容説明
ニュージャージーの私立高校生アリスは、自分の暮らす世界になんの疑いもなく毎日を送っていた―ある夏、幼なじみで運命の人だと信じていたマシューがメキシコで行方不明になるまでは。深い悲しみに打ちのめされるアリスだが、卒業へと向かう日々をマシューを愛したひとたちと過ごすうちに、ほんの少しずつ変化がおとずれる。大切なひとのために生きつづけること、喪失感の果てにきざす光があるということ、罪をゆるすということ…アリスは死と愛についてひとつひとつ学んでゆく。繊細に、そして驚くほどのリアリズムで著者が描くのは、悼みと勇気、愛と超越、誠実さと記憶が織りなす青春の物語、時におかしみを漂わせ、時に胸を突き刺すそのみずみずしい語り口は、読む者の心を深く震わせる。
著者等紹介
モイナハン,モリー[モイナハン,モリー][Moynahan,Molly]
ニュージャージー州プリンストン生まれ。父は作家・文芸評論家のジュリアン・モイナハン。ダブリンのトリニティー・カレッジ等に学ぶ。俳優や編集者など様々な職業を経て、シカゴのエヴァンストン高校に英語教師として勤めるほか、多数の大学の創作科で教えている。フルタイムで働くシングルマザーとして多忙な毎日を送るかたわら、小説を発表。『Stone Garden』(2003)はニューヨーク・タイムズ紙の「2003年注目すべき本」に選ばれた。シカゴ在住
星野真理[ホシノマリ]
1965年インド生まれ。日本、アメリカ、シンガポールで育つ。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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