出版社内容情報
芥川龍之介(昭和2年没)から昭和天皇(昭和64年没)まで、63人の死をめぐるドラマが織りなす昭和という時代の相貌。
内容説明
人は生き、人は死ぬ。その死にざまにこそ生涯は集約される。偉人の死があり、無名の死があった。自然死、事故死、病死、戦死、自殺、暗殺…、その度ごとに新聞の死亡記事は、ひとりの人間の死を冷徹に伝えてきた。本書は芥川龍之介から昭和天皇まで、昭和の64年間に斃れていった総勢63人にスポットを当て、その死にまつわるエピソードを証言者へのレポートを通して描き出す。
目次
芥川龍之介―昭和二年七月二十四日没(三十五歳)
野口英世―昭和三年五月二十一日没(五十一歳)
山本宣治―昭和四年三月五日没(三十九歳)
金子みすゞ―昭和五年三月十日没(二十六歳)
人見絹枝―昭和六年八月二日没(二十四歳)
犬養毅―昭和七年五月十五日没(七十七歳)
小林多喜二―昭和八年二月二十日没(二十九歳)
東郷平八郎―昭和九年五月三十日没(八十六歳)
坪内逍遙―昭和十年二月二十八日没(七十五歳)
落合寅市―昭和十一年六月二十六日没(八十五歳)〔ほか〕
著者等紹介
高木規矩郎[タカギキクロウ]
早稲田大学理工学総研客員教授、イスラム科学研究所客員研究員。1941年神奈川県三浦市生まれ。1965年東京大学文学部卒業後、読売新聞社入社。1974‐76年ベイルート特派員、78‐81年ローマ特派員、86‐90年カイロ支局長、92‐96年ニューヨーク駐在編集委員、97‐2000年大型連載「20世紀 どんな時代だったのか」編集長を経て、2001年読売新聞社退職。日本中東学会会員、「アラブ」編集委員、日本記者クラブ会員、日本エッセイスト・クラブ会員、鎌倉ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。