幻覚

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 493p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120035678
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

36歳の美貌の精神科医・花塚氷見子。その女医に憧れる年下の看護師・北向健吾。二人の恋は徐々に進展をみせるが、氷見子の特定の患者に対する不可解な治療に北向の困惑は深まっていく…。現代の精神医療に光をあてながらキャリア女性の秘められた心の闇に迫る、著者渾身の意欲作。

著者等紹介

渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学医学部卒業後、母校の整形外科講師をつとめるかたわら小説を執筆。作品は初期の医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに、華麗な現代ロマンを描く作家として、常に文壇の第一線で活躍している。1970年『光と影』で直木賞受賞。80年に『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞を、2003年には紫綬褒章受章、菊池寛賞などを受賞する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美雀(みすず)

34
美しい精神科医師、氷見子に惹かれる男性看護師北向だが…。あまりにも秘密が多すぎた。精神医療を絡めたメロドラマ?でした。美しく生まれる事は罪なのかな?頁数が進むにつれて可哀想だなと思いました。批判的な感想が多いですが、これはこれで面白かったです。2014/03/21

澤水月

20
今騒がれてるホーム連続転落死事件で連想、仙台筋弛緩剤事件。初めいい人の看護師が患者に毒打ち連続殺人とされる(死者20人!被告否認)。本作は裁判当時の新聞連載。男女関係など変えモチーフにしていると思われるチン作。不感症、時々患者に薬打ちすぎる年上美女医にあこがれやっと…のときフライパンの銀杏が例えられたり。男女要素がかなりアレ。当初確実に犯人視された人物の頑強な否認、冤罪説もあってか割り切れない感じ…事実は小説より奇を地で行った後味悪さ(読んだのは03-04読売)、代理ミュンヒなのだろうがあの事件の真相は…2016/02/17

ララ♂

9
読了2023/07/25

ララ♂

6
読了2023/07/25

岩谷頼子

3
リアルと虚構が頭の中で交錯した。 普通とは違う院長先生の行動だが、決して理解できなくはなかった。己を「壊された」過去を今現在その状況にある他者と重ねてしまうのは、誰にでもあるのではないだろうか。 内容とは別に、男性の欲求がストレートに描かれており色んな意味で勉強になりました。2014/07/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/386573
  • ご注意事項

最近チェックした商品