出版社内容情報
美しくしなやかで上品、そうかと思ふと悪魔のように残忍。飼えばきっと面白いにちがいありません。猫に魅せられた作家達の珠玉の随筆集。
内容説明
猫に魅せられた作家達の珠玉の随筆集。
目次
お軽はらきり(有馬頼義)
みつちやん(猪熊弦一郎)
庭前(井伏鱒二)
「隅の隠居」の話 猫騒動(大仏次郎)
仔猫の太平洋横断(尾高京子)
猫に仕えるの記 猫族の紳士淑女(坂西志保)
小猫(滝井孝作)
ねこ 猫―マイペット 客ぎらひ(谷崎潤一郎)
小かげ 猫と母性愛(壺井栄)
猫 子猫(寺田寅彦)
どら猫観察記 猫の島(柳田国男)
忘れもの、探しもの(クラフト・エヴィング商会)
著者等紹介
有馬頼義[アリマヨリチカ]
1918‐80。東京生まれ。小説家。父は旧久留米藩主で伯爵の有馬頼寧、母は北白川宮家の出。十九歳で短編集『崩壊』を処女出版。兵役について中国東北部(満州)に渡る。帰国後同盟通信社社会部記者となる。自伝的小説『山河ありき』で名門から逆転した精神史を語る。昭和29年、短編集『終身未決囚』で直木賞を受賞。推理小説から社会性のある作品まで多くの小説を遺した
猪熊弦一郎[イノクマゲンイチロウ]
1902‐93。香川県生まれ。洋画家。大正15年病気のため東京美術学校(現東京芸大)中退。同年帝展初入選。昭和13年渡仏し、ニースにマチスを訪ねて助言を受ける。26年毎日美術賞受賞。ニューヨークにアトリエを構え、二十年間同地で制作を続ける。初期にはピカソやマチスの影響を強く受け、都会的なモチーフによる装飾的な大画面を描く。米移住後は抽象主義に感化され、大規模な抽象画に転じた。祝90祭猪熊弦一郎展で第三十四回毎日芸術賞を受賞
井伏鱒二[イブセマスジ]
1898‐1993。広島県生まれ。小説家。中学時代は画家を志すが、森鴎外を尊敬し中央文壇に憧れた。大正6年早大予科一年に編入。翌年文学部に進み創作に勤しむが友人の死を機に退学。『ジョン万次郎漂流記』で直木賞、『本日休診』で第一回読売文学賞を受賞。広島における原爆の悲劇を庶民の日常生活の場で淡々と描いた『黒い雨』で野間文芸賞受賞。昭和35年、芸術院会員。41年、文化勲章受章
大仏次郎[オサラギジロウ]
1897‐1973。神奈川県横浜市生まれ。小説家。劇作家。東大政治学科卒業後、国語と歴史の教師を経て、外務省条約局勤務。外国の伝奇小説の抄訳などをしていたが、震災を機に外務省を辞し、文筆に専念して大衆読物を執筆。『鞍馬天狗』などの時代小説で確固たる地位を固めた。昭和35年、芸術院会員、39年、文化勲章を受章。44年劇作活動に対し、菊池寛賞を受賞
尾高京子[オダカキョウコ]
1914‐1993。東京生まれ。翻訳家
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