谷崎潤一郎先生覚え書き

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120035272
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

まわりには、若い男性を置かなかったと信じられてきた、谷崎潤一郎。しかし、そばで谷崎の日常を見ていた、唯一の男性秘書がその素顔を語った。命じられたままに、「細雪」の原稿を焼いた日々などが綴られる。研究者必携の一冊。

内容説明

「細雪」執筆の舞台となる前の潺湲亭。秘書としてつとめた四年。天才の名を恣にしていた作家の華麗なる日常と濃やかな性情を感動と共に伝える。

目次

先生のお供をして街を行く
東山山麓の「前の潺湲亭」
朝の、書斎の先生
毎日、焼いた原稿
午後の潺湲亭
松子婦人のお供をした日
かずかずの失敗
秘書を兼務した編集員
外部の人と外部から見える潺湲亭
離れて見る潺湲亭
銀座の先生
飛び廻って会った先生方
熱海、広津家・舟橋先生
後の潺湲亭
久保一枝さんの手紙
樋口富麻呂先生覚え書き
随想

著者等紹介

末永泉[スエナガイズミ]
大正11年岡山県に生まれる。昭和22年谷崎潤一郎先生の秘書となる。26年肺結核発病。40年手術成功。47年はじめて『雑誌』に、「モナリザの森と死刑」を発表
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感想・レビュー

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yoyogi kazuo

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昭和22年から26年まで谷崎の秘書をしていた男性による手記。男性を秘書にするのは珍しく、ハンサムで谷崎の目にかなったのだろうという声もある。「鍵」の木村のモデルではないかとの説も。文章は愚直ともいえるほど谷崎への崇敬の念に満ちたもので、松子夫人にも同じ気持ちが向けられている。驚くようなエピソードが含まれているわけではないが谷崎ファンなら一読に値する本だろう。ちなみに著者は結核のため郷里の岡山に帰り、その後被差別問題を扱った小説などを書いている。この本の数年後、亡くなる直前に童話集も出版している。2021/09/14

めいめい

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よかった❗2019/07/11

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