出版社内容情報
対露タカ派外交官が回顧する北方領土交渉の真実とは。40年にわたる交渉の矢面に立った著者が見聞した膨大なメモ。猜疑心の強いロシアと歴史の事実を明らかにする日本に恒久的解決はあるか
内容説明
ロシアのエリツィン大統領が1993年に訪日した。旧ソ連に替わって誕生したロシアとの最初の日露関係に関する東京宣言で、北方領土の帰属問題が「法と正義の原則」を基礎に解決することが確認された。日ソ関係の進展と共に領土問題に光明を見るかと日本の期待は膨らむ。クラスノヤルスク、川奈と領土問題解決交渉は続けられる―。国家の威信を問う、北方領土交渉の真実日露のはざまに横たわるものはなにか。元ロシア大使の回想40年。
目次
第1章 クラスノヤルスク会談とその前後
第2章 川奈会談とその前後
第3章 九八年十一月、小渕総理公式訪露
第4章 外務省入省とロシア語の選択
第5章 モスクワと北京に勤めて
第6章 本省ソ連課長時代
第7章 モスクワ公使時代
第8章 本省審議官、局長時代
第9章 外務審議官時代
第10章 大使時代
第11章 帰国発令から帰国まで
著者等紹介
丹波実[タンバミノル]
1938年、旧樺太生まれ。62年東京大学法学部卒業後外務省入省。安全保障課長、在ソ連大使館公使、条約局長、在ボストン総領事、国際連合局長、在サウジアラビア大使、外務審議官などを経て99年8月より2002年10月まで在ロシア大使。02年12月より財団法人日本エネルギー経済研究所顧問
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