内容説明
アメリカが夢見る「平和な世界」の中で日本人の誇りは生き残れるのか。
目次
第1章 留学遊学、一九六四年
第2章 アメリカの怨霊・ベトナム
第3章 アラスカ半島でイクラ造り
第4章 「国の意識」の違い
第5章 戦争と平成日本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T坊主
7
初めて西氏の本読みました。1)米国に留学し、当地の大学教授になり米国での資料等を紐解き日米間の事がよく分かり、日本人に警鐘を鳴らしている書。2)日本はいつまで浮世離れした国(世界の常識とかけ離れた赤子のような状態)としてやっていけるのだろうか?3)全てに大きな変革が必要なのだが、その端緒さえ見いだせないのではないだろうか。4)BSで日本の祭りシリーズで少年少女が神社の祭り事を一生懸命にやっています。こういう子供たちが、日本復活の戦士になるのだろうか??4)日本語が日本の国境であり、文化である。2016/07/15
きむロワイヤル
5
自国は自分の力で守るべし、自国に誇りを持つべしというのはたとえどんな国でも当たり前だと思うし、もしそうでなければ革命が起きているはず。そのどちらでもない日本は異常な国と言えよう。アメリカの植民地政策が成功しそれが今も続いている。そして幸運による日本の経済成長が現状肯定に拍車をかけている。意見はごもっともだが、長い時間を掛けてこうなってしまった日本をどうやって変えることが出来るか。敗けるなニッポン!2015/06/08
ユビサキ
2
日本人はなぜ日本人としての誇りを失ってしまったのか。 この本はスタンフォード大学フーバー研究所の西教授による、米国にいた日本人から見た戦後日本の姿を描いた本。なんとなく合点のいかなかった見過ごしてきた諸外国(主に米国)との関係を再確認できる。 CIAにスカウトされた話など面白い。 右翼に目覚めようなどというつもりはないが、日本にいて知ることはできない外からの観点を知ることは大事だ。 世界は日本人が思っているほど、牧歌的ではないのだろう。2012/09/18
Carl
1
本を読んで要改憲と思いましたが、護憲改憲の単純議論でなく何を目指しどうやって進めていくかなどがよくわからない状態ですので現状での実現は現実的ではないと、改めて認識しました。 また氏曰く英語の力量は単語力が有ってこそ、という点が目から鱗でした。自分の学習方法を考え直すことになりました。
おとう
0
この人の本を読むと気分が沈む。多分事実を語っているのだと思う。今安保法制の審議中。だからますます気が重くなるのだと思う。2015/07/16