内容説明
政治は世論の支持や評価によって成り立つ。世論を検出するメディアの世論調査は今、外注化の方向に向かっている。世論調査は市場調査と同じではない。調査の質や客観性に問題はないのか。記者たちは、世論調査を知らぬままに世論を語っているのだろうか。「政治」を数字で評価する方法が危機に瀕している。
目次
第1章 政治過程の中の世論調査(レファンダム(国民投票)の代用品
「内閣支持率」の政治的効用
「緊急世論調査」の日常化)
第2章 世論調査というブラックボックス(名簿方式の面接・電話調査;RDD方式の電話調査;世論調査のアウトソーシング化)
第3章 世論調査の中の世論(調査方法と社会;世論「調査」と選挙「予測」;社会的指標としての世論調査)
著者等紹介
松本正生[マツモトマサオ]
1955年、長野県生まれ。埼玉大学経済学部教授。中央大学法学部卒業。法政大学大学院政治学専攻博士課程修了。政治学博士
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。