内容説明
この一冊の中には、夢見る力を信じてスーパー歌舞伎『新・三国志』を創り上げてゆく猿之助と一門、そしてスタッフの姿が、ほぼ時の流れに沿って収められている。夏の軽井沢の稽古場で立ち上げた作品が、次第に練り上げられ、立体化されて、翌春の初日を迎え、その公演が大反響を呼んでゆく。その長い過程を、猿之助に魅せられた写真家・海田悠が、三年半にわたって追い続けた記録。
目次
軽井沢「夢」工房―台本のために重ねる稽古
横内謙介―僕の重要な仕事は作品のコンセプトをしっかり立てること
蒲生稽古場―「よい顔」と思ったら撮る
毛利臣男―翠蘭の衣裳は藤間紫さんをイメージしたものなんです
舞台稽古―僕が怠けたら怠けていいよ
加藤和彦―音楽は紙一重になるところをサポートする大変な役目なんです
楽屋から―「夢見る力」を信じています
市川笑也―繰り返し演ずることで自分自身が成長してゆきたい
開演―舞台といえば戦場だ
市川右近―師匠の稽古代役は僕だけの問題集です
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- 和書
- 蘇りの心理学通論