ずぶぬれて犬ころ

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  • サイズ B6判/ページ数 1冊(ペ/高さ 18cm
  • 商品コード 9784120032721
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0095

著者等紹介

住宅顕信[スミタクケンシン]
1961年岡山県生まれ。俳人。87年骨髄性白血病のため死去。享年二十五歳。創句期間は死の直前まで二年八ヵ月、総句数は二八一句

松林誠[マツバヤシマコト]
1962年高知県生まれ。版画家。創形美術学校卒業。95年第一二回「ザ・チョイス」年度賞大賞。2002年第九回「VOCA展」(上野の森美術館)に参加
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

14
どう表現すればいいのだろうか?先に読んだ佐高信さんの本からたどり着いた。夭折という言葉に、とらわれ過ぎてもいけないが、やはり、頭には残る。それを踏まえて・・・だけでは、うまく消化できないようにも思う。少なくとも、一人の人の生きた証がここにある。今の自分、過去の自分に響くものが、ここにある。時とともに、受けとりかたも変わる。2017/06/18

5〇5

4
ページ閉じこころ黙り込む2021/01/31

散歩いぬ

4
現代俳句で綴った闘病記というべきか。明治・大正生まれの歌人俳人には結核だチフスだと闘病のジャンルはあるが、ユーモアや味わいのあるものが多いと感じる。例えば西東三鬼「水枕ガバリと寒い海がある」、塚本邦雄「こゑ嗄れて晩夏病みゐるわが部屋にひわひわと絵葉書の吊橋」のような。住宅顕信の句は絶望感と自己憐憫強く、読んでいてこちらまで具合悪くなりそうな心持ち。可愛らしい装丁と中味のギャップがちと怖い。2016/05/22

めめたそ

3
研修先のミニ図書館?の本棚にあって、「犬ころ」のひびきに惹かれて軽い気持ちで手にとって、予想外の内容にびっくり。なんだか軽い気持ちで手にとってよかったのかなあ…って感じで。病に静かに戦い続ける作者の思いになんだか胸が熱くなった。「若さとはこんな寂しい春なのか」が妙に頭に残りました。2011/10/27

如水

3
顕信の句を版画でつづった一品で、おおよそ281句全ては記載されていないが版画とのコラボレーションは非情に面白いと思った。顕信の入門なので、未完成を持っている人間にとっては不要かも分からないが、自分は顕信については妥協はしたくないので全て購入するに至った。版画とのコラボなので句そのものが味わい深く感じる事もあるであろう。2011/01/18

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