内容説明
われちゃった。こわれちゃった。おとしちゃった。イタイケな陶磁器のために、一流OLのキャリアをかなぐり捨てて骨董マニアの美都里さんが立ち上がった…疾風怒涛の京都、イギリス修業をおえて只今参上。
目次
修理と修復は違う(西洋には理解されない金継ぎ;それは西洋骨董屋から始まった ほか)
疾風怒涛の修業日記 イギリス・京都篇(司書になれずに秘書になる;英国の修復家養成学校へ ほか)
修理・修復屋さん開業縁起(屋号の由来は陶磁器の守り神;ご依頼あれこれ)
世界の陶片と出会う旅(陶片という小宇宙;百済の面影偲ぶ扶余へ(韓国篇) ほか)
新世紀の修理・修復家として(修理・修復を志す方々へ;さて、これからの計画は)
著者等紹介
甲斐美都里[カイミドリ]
京都市生まれ。立命館大学卒。東京都在住。外資企業及び外国政府機関のエグゼクティブ・セクレタリーやオフィス・マネジャーを勤めた後外国新聞社東京支局勤務を経る。新聞社勤務の傍ら陶磁器の修復をイギリスで、修理(漆を使った金継ぎ)を京都と東京で習得した後、ものの弾みから陶磁器の修理・修復屋を開業。UKIC会員。文化財保存修復学会会員。02年4月より東京芸術大学大学院美術研究科にて文化財保存修復学・工芸を専攻
金子しずか[カネコシズカ]
女子美術大学芸術学科で造形学を専攻。大学2年の時、色鉛筆で描いたイラストレーションを雑誌に売り込み、以後イラストレーターとして活動する。現在は小説やエッセイの挿絵を中心に仕事をする
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
今夜は眠れない
6
金つぎに興味があって。2016/07/19
白糸台のエアーマン
1
金継ぎという日本の伝統芸術を楽しく挑んでいく著者のエッセイです。2013/09/28
吉美駿一郎
0
これはいい本だなあ。金継ぎや鎹止めだけでなく、さまざまな修復・修理法が載っていて、しかも読んで楽しい。焼き継ぎとか、はやりそうな気がした。落語の「猫の茶碗」は知ってたけど、まったく同じ内容の話が、中国やヨーロッパにもあったなんて知らなかった。しかも、それぞれの国が自国のオリジナルだと思っていたという。骨董好き、器好きはどこにでもいるからなのかな。いやほんと、すごい本だ。2017/03/10