中公叢書
正統の憲法 バークの哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120032257
  • NDC分類 323
  • Cコード C1030

内容説明

英米の憲法思想を排斥し、バークに学ぶことのない日本人の憲法常識を根本からくつがえす衝撃の書。

目次

序 正統の憲法、異端の憲法―祖先の叡智を保守する精神
第1章 保守主義のアメリカ憲法―デモクラシーへの不信、人民への警戒
第2章 イギリス憲法の母胎―封建遺制と中世思想
第3章 フランス憲法、負の遺産―血に渇く神々を祀る宗教革命の教理
第4章 「日本の知的遺産」明治憲法―自由と倫理が薫る英国型憲法
第5章 GHQ憲法のルーツ―スターリン憲法の汚染、ルソー主義の腐蝕
第6章 バーク保守主義の神髄―高貴なる自由、美しき道徳
あとがき 「改革」の魔霊に憑かれた日本

著者等紹介

中川八洋[ナカガワヤツヒロ]
昭和20(1945)年、福岡県生まれ。東京大学工学部航空学科を経て、スタンフォード大学政治学科大学院卒業。現在、筑波大学教授。専攻、国際政治学及び近代哲学思想
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽん教授(非実在系)

3
題名にもある通りかなりエドマンド・バーク(及びアレクシス・ド・トクヴィルやアレキサンダー・ハミルトンなど)寄りの見方をしている。 著者の弱点として激しい物言いなどが挙げられるものの、民主主義や人権が独裁や全体主義と結びつく可能性があるというエッセンス自体はまっとうであるように思う。 ただ、ベンサムやミル、ウェーバーなどへの解釈が一面的すぎる気もするのでそこらへんはも少し自分が学ばなければいけない。2013/04/24

コラッジョ

1
英米系哲学では、憲法はどうあるべきかを論じた本。 当然ながら、仏独露系の哲学者たちは批判の対象である。 特に、ナチスドイツの法学者、カール・シュミットへの批判が凄まじいが、 中川の大好きな英米で、”シュミット・ルネサンス”とでも言うべき再評価運動が起こっていると知ったら中川はどう弁明するのだろう? というか、当然知っているはずなのに読者には紹介しないのは無責任ではないか。 都合が悪い現象については解説しない、中川のいつもの癖が出た本である。

アブストラ

0
この本を読んだ後で小室直樹の『痛快!憲法学』を読むと保守とか右翼とか言われてるあの人はロッキアンでむしろ左寄りに見える。ちなみにアメリカーナ百科事典でアメリカ憲法の記事を読むと小室に近い立場で、「リベラル思想でできた憲法」だとある。ブリタニカで「アメリカ保守主義」の記事を読むと、いやあくまで保守思想の憲法だとある。アメリカの学者も意見は一致しないのかな。

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