巴里の恋―巴里の小遣ひ帳、一九三二年の日記、夫への手紙

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120031731
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

内容説明

「放浪記」の印税でパリへ走った芙美子。パリでの小遣帳や日記にみなぎる女ひとりの旅愁の詩情。旅愁が生んだ留学生との切ない恋。破り取られた日記の頁に、恋の真実が永久に秘められて…。

目次

巴里の小遣ひ帳
一九三二年の日記―巴里・倫敦・東京
夫への手紙―巴里・倫敦から緑敏へ

著者等紹介

林芙美子[ハヤシフミコ]
1903(明治36)年、福岡県門司市で行商人の娘として生まれる。正確には誕生日も出生地もはっきりしていない。尾道高等女学校卒業後上京、事務員・女工・女給などの職を転々としながら詩を書きはじめる。1930年、上京後の貧窮生活と都市の底辺に生きる若い女性の日々を日記体で綴った「放浪記」がベストセラーとなり、翌年夫を残して一人パリに渡った。帰国後は新進女流作家としての地位を確立、戦争を挾んで二十余年を流行作家として家族を養い、1951年、四十七歳で急逝するまで、運命に翻弄される市井の男女の生を書き続けた

今川英子[イマガワヒデコ]
1950年、福岡県生まれ。日本女子大学国文学科卒業、同大学院修士課程修了。近代日本文学専攻。「林芙美子全集」(文泉堂版)の校訂、編集に携わる。現在、昭和学院短期大学助教授
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感想・レビュー

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ゆか

21
日記というよりもお小遣い帳の方がしっくりくる程、日記の内容にお金の話が多い...。ま、海外にいたら一番困る物だし、しかもこの時代なので分からないでもないけど、ここまでお金の話ばかりだと興ざめ状態。夫への手紙もお金の話が多くて残念。でも人のお小遣い帳って、ザ・個人情報ですね。どんな暮らしをしているか一発で分かってしまう。ヘタな個人情報よりも怖いかも...。2019/01/15

駄目男

3
日記で一番の問題になっているのは点は昭和7年1月1日から4月24日までは毎日書かれているが4月18日のみ空白となっていること。 それと4月25日から6月30日までの記述が明らかに破り取られている事実。 これは何を意味しているのか。 その空白の日に巴里の恋が秘められているのか。2014/01/12

Cinejazz

1
赤貧の生活を脱して流行の文筆家になる。束の間の安息と苦悩が反復する様子がうかがえる日記と書簡集。2017/11/05

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