出版社内容情報
それは始めから絶望的な戦いだった。圧倒的優勢な英国海軍に戦いを挑んだ第二次大戦下ドイツ海軍の栄光と苦悩の歴史を綴る一大叙事詩。ドイツ海戦史の決定版。写真・資料多数。
内容説明
そして艦隊は、絶望の待つ海へと旅立った。本書は、即事実的記述の基本的原典たる戦闘日誌にもとづき、今次大戦の頂点と重大時期をドイツ側から描いたものである。
目次
第1部 攻勢の開始
第2部 ノルウェーをめぐる賭け
第3部 無力の勝者
第4部 地中海の戦い
第5部 レーダーとヒトラーの決闘
第6部 大西洋の戦い
第7部 敗北
著者等紹介
松谷健二[マツタニケンジ]
昭和3年8月12日東京生れ。東北大学文学部文学科独文学専攻卒業後、山形大学人文学部助教授、教授を経て、49年フリーの翻訳家となり、小説も手がけた。主訳書にカレル「砂漠のキツネ」「彼らは来た」、ダールトン&エーヴェルス「宇宙英雄ローダン・シリーズ」、小説に「逆層」「アレクサンドロスの女」「旅する石工の伝説」など。平成10年2月9日没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mimi
2
ドイツらしい、もって回ったくどい文章に大変難儀しました。しかし第一章を読み飛ばしてしまえば、各章毎に総括があって内容をまとめてくれているし、時には生々しいやりとりを長々と描写もしてくれるし、楽しく読めました。付録で年表やドイツ海軍総師部の変遷、顔写真つきの名将列伝もついており、便利な一冊でした。でも重くて、持ち歩いていたら読み終わるまでに肘を壊しました。体を鍛えるのに良いかも知れません。2013/01/10
代理
1
一番悪い時期に(1939-40年の磁気嵐)、一番悪い場所で(火山性岩石地帯)で絶頂に達する潜水艦の魚雷不良(磁気信管)。戦略上の誤りも突き詰めれば”コミュニケーション”不足という古代から続く戦争の霧に包まれていく。2025/05/11
h t
1
ジリ貧の戦争はつらいね2014/03/26