内容説明
「独立革命と南北戦争にはさまれた時期のアメリカ」なんて、地味でつまらない。―そんな思い込みは本書を読めば一掃されるでしょう。1845年はまさにアメリカ史の一大転回点であり、その前後はじつに面白い時代でした。本書の扱う波瀾万丈の時代を知ることは、今日のアメリカをより良く理解することにつながるはずです。
目次
第1章 ホーボーケン殺人事件―名探偵候補者迷走す(事件発生;報道合戦;安楽椅子探偵の推理欲 ほか)
第2章 ニュージャージー巌流島―連邦派対共和派(ハミルトンとバー;確執の長い歴史;「一八〇〇年の革命」 ほか)
第3章 太平と戦乱―新興国の三十五年(「星条旗よ永遠なれ」;快勝の波紋;「平民」大統領 ほか)
第4章 革命繚乱―異才たちの競演(ヨーロッパの「アメリカ」化;気骨ある「黒幕」;マルクスを採用した男 ほか)
著者等紹介
佐伯泰樹[サエキヤスキ]
1952(昭和27)年富山県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在東京工業大学外国語研究教育センター教授(アメリカ文学)。著書に『ベースボール創世記』(新潮選書)、訳書に『フィッツジェラルド短篇集』(岩波文庫)、『ピーターパン』(中央公論社)などがある
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