内容説明
遺跡はなぜ埋まる?日本人はどこから来た?卑弥呼がもらった鏡とは?この本を読むと、考古学がますます面白い。
目次
第1章 考古学への扉
第2章 古代人の暮しぶり
第3章 オンナたちの古代史
第4章 海をこえた交流
第5章 邪馬台国の時代
第6章 むきばんだ物語
著者等紹介
佐古和枝[サコカズエ]
1957年生まれ。鳥取県米子市出身。同志社大学大学院修士課程修了。専攻は考古学。現在、関西外国語大学助教授。考古学の成果を広く一般に伝えるために、研究・執筆のかたわら、市民講座やイベントを企画・主宰する。市民グループ「自然と遺跡と人間を考える会」の代表として、破壊の危機に瀕した鳥取県妻木晩田遺跡の保存運動に取り組んだ。現在、「むきばんだ応援団」副団長として、妻木晩田遺跡の普及・活用にむけて活動している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
58
相当前に通読した本。今回は、拾い読み。歴史の教科書を書き換えさせた遺跡捏造事件によって、いったん冷めてしまった考古学への興味を再び目覚めさせてくれた本です。2020/05/02
藤井宏
9
再読です。本書が出て23年経ちますが、本書の解説を読むと邪馬台国は九州北部にあったとみるのが妥当な気がしました。むかし発掘捏造事件ってあったなあと思いますが、日本列島の旧石器時代は「サピエンス全史」で述べられている「認知革命」の時期の7万年前よりも前にさかのぼることはあり得ないかなと想像します(日本列島にホモサピエンス以外の人類がいたとしたら別ですが)。本書より以下「山の上に営まれた妻木晩田遺跡は、下界の喧騒から隔絶し、さながら弥生時代の空気が漂っているような雰囲気を残しています。」 2024/04/11