内容説明
DJに届いた一枚のファクスは、封印された哀しみの扉を開ける合図だった。気鋭のTOKYO FMプロデューサーが放つ新感覚都市小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サト
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「アタシはジュース」がすごく良くて作者読み。イメージしてるかは不明だが、あのグループのライブの様子が思い浮かべられる冒頭。人物の名が散りばめられており一気読みしないと頭がついていかなかった。携帯電話やインターネットが普及していても今のように現実と地続きではなく、狭く囲い込んだ世界があった2000年当時。その頃に思春期を過ごしたからかすごく懐かしい。物語の起承転結よりも作中の時代の空気感がたまらなかった。電波を拾わないと聴けなかった時代のラジオ放送。今は便利だけど作品が情報になってしまってる感が少し切ない。2019/06/04
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- ぱちもん 小学館文庫