内容説明
すべての不良少年に捧げる、文学の世界の地図。本書は、著者の最初の文学評論集であり、偏愛的作家論、好きな作家をめぐるエッセイ集である。
目次
第1章 過激でイノセントな子供達のリレー
第2章 ファックの国の住人ヘンリー・ミラーと、彼の最愛の女
第3章 ポケットにはランボー詩集、胸のなかには牙を
第4章 セリーヌと、夜の果てへつづく長い旅
第5章 ディラン・トーマスに戻っていく、ブリティッシュ・ロック
第6章 クマのプーさんを書いたA・A・ミルンは、ブライアン・ジョーンズのヒーローでもあった
第7章 ピーター・ラビットをめぐる英国の旅
第8章 恐怖のなかで冷笑する、ジョルジュ・バタイユ
第9章 ドストエフスキーの小説があなたの世界を変える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
azimuth
1
小説家が書いた文学評論、というかエッセイ。評論にしてはちょっと根拠が足りない。自分の雑感をつらつら書き並べてるって感じだった。読み物としては良いと思う。しかしちょっと手を広げすぎかな、と感じた。H.ミラー、A.ランボー、セリーヌ、バタイユだけでよかったんじゃないか。不良少年という、国や時代の垣根を越えたくくりはなかなか面白い(タイトルはなんだか恥ずかしいけどね)文学者じゃないからこそ書けた本だと思う。日本だと、たとえば誰かな。大江健三郎とかあのあたりが不良少年かなあ。2011/04/15
ゆき
0
著者が何らかの形での感銘を受けたであろう作家たちに関するエッセイ。まず本人。そしてそれに影響を受けた人々へと枝葉が伸びていく。普段あまり自分のテリトリーには現れない人が多かったので、かなり中弛みしてしまった。こういうのは、私的に、勉強の一冊。2016/03/24
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