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コロンブスをペテンにかけた男―騎士ジョン・マンデヴィルの謎

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120029790
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

伝説的大旅行家ジョン・マンデヴィルについて書かれた本である。マンデヴィルは、十四世紀に、自分は地球を一方向に航海することで地球の反対側まで行き、世にも不思議な国々をまわってきたという内容の旅行記を書いた男である。マルコ・ポーロの『東方見聞録』より後の本だが、マルコ・ポーロよりはるかに読まれ、はるかに大きな影響を与えた.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』322頁、より)

内容説明

「英文学の父」と謳われ、シェイクスピアらに深い影響を与え、また、コロンブスに先立つ150年前に世界一周が可能と説き、大航海時代を導いた中世ヨーロッパ最大の文人マンデヴィル。他方、彼の著作はまったくのでたらめだとの誹りも高い。マンデヴィルとは何者だったのか。ここに気鋭のジャーナリストが自らその足跡を追って謎を解き明かす。答えは、思いもよらぬものだった。中世最大の文人の謎に迫る渾身の歴史ミステリー。

目次

第1章 碑文
第2章 コンスタンティノープル
第3章 写本
第4章 キプロス
第5章 もうひとりのサー・ジョン
第6章 シリア
第7章 ある中世の年代記
第8章 エルサレム
第9章 特赦状
第10章 シナイ砂漠
第11章 中国に向かって
第12章 エピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

funuu

14
騎士サー・ジョン・マンデヴィル。 イギリスのセント・オールバンズにて生まれ育つ。 1322年9月29日聖ミカエルの日に、エルサレムの教会や聖堂を訪れるためにイングランドを出発し、1356年に帰国する。 その後、訪れたのはエルサレムの聖地だけでなく、世界各地へと足を伸ばしたと主張し旅行記を書いた。 しかしながら、マンデヴィルという人物が実在した確たる証拠は存在しない。 キリストの実在を探そうとするキリスト教徒の物語。2017/07/02

ユーディット

3
マルコ・ポーロよりも先のアジアを旅したというイギリス人騎士の著作はどこまで真実なのか?1990年代に14世紀の旅を再現しようとした記者の、歴史資料を下敷きにしながらの随筆。ビザンチン、ギリシャ正教の実情がよく分かり、まるで映画のよう。文体は実に読みやすい。えーコロンブスはというとほとんど無関係だが、彼が何もない大海原へ航海に出られた理由は「東方見聞録」を読んだからではなく、このマンデヴィルの著書によるという主張。2016/03/22

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