出版社内容情報
第二次大戦後半期、連合国軍の指導者たちは、戦後の世界を見ていた……。連合国側から見た戦争の経過、軍事的判断に対する評価を読む。戦況図、年表、地名・人名・項目索引を付す。
内容説明
不朽の名著ついに復刻。終結に向けて突き進む戦後世界の指導者たちの条件は。何が勝敗を分けたのか。最後の世界大戦の推移を歴史家リデル・ハートが詳説する。
目次
第6部 衰退期―1943年(アフリカ掃討;ヨーロッパ再上陸―シチリア経由 ほか)
第7部 全面的退潮―1944年(ローマ占領とイタリア戦線第二の停滞;フランス解放 ほか)
第8部 終幕―1945年(ヴィスワ川からオーデル川へ;イタリアにおけるヒトラーの覇権の崩壊 ほか)
第9部 エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
69
下巻は1943年以降で、ドイツと日本の敗勢に関して。イギリス人の著者らしく、特にビルマ奪還などは他書にはない内容と言える。あとの部分はざっくりであったが、1944年12月のヒトラーのアルデンヌ攻勢がヒトラーの敗退に拍車をかける結果になったという記述あたりに、戦略家としての慧眼を感じた。日ソ戦は記載なし。日本の敗北へのアメリカ潜水艦の貢献度を高く評価する一方、原爆投下に対しては不必要との立場。「リベラルな戦史家」と言われる所以か。前者については資源依存なのに輸送船団を守ろうとしない海軍の愚がきわだつ。2024/05/29
Z
2
大きい国家の歴史。政治家、軍人以外の民衆の視点が知りたかったが果たせず。そこは、残念だが、第二次対戦をめぐる膨大な著書が完結。にしても、日本の軍事作戦には、読んでて腹立たしくなってくる。無策に部下を犬死にさせていく将校たちは最低。あと、生死に関わる状態が長く続き、指導者たちが、判断力低下していくのを見るのが面白かった。2015/07/31
Satoru Yonekura
0
リデル・ハートの「第二次世界大戦」下巻も漸く読了。ものすごく濃い内容でした。2013/12/12