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内容説明
“世界のキヨシ・タナカ”がホームズの謎に挑戦!!かくも楽しいシャーロッキアン人生。
目次
1 コナン・ドイルの虚像と実像(クリスマスの怪事件;いかにしてドイルは作家になったか;ポーツマスのドイル)
2 ホームズ学の楽しみ(ホームズ学の夜明け;「ゲーム」のはじまり;黄金期から低迷期へ ほか)
3 怪奇伝説の地ダートムア(『バスカヴィル家の犬』の舞台を訪ねて;陸軍演習地としてのダートムア;ダートムアの中心グリンペン村)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽま
4
表題のとおり、週末にゆっくり読むのに適した一冊。いわゆる、シャーロキアンの“ゲーム”の内容に準じた書籍というわけではなく、研究の外側からの俯瞰といった側面が強い。少々マニアックな部分も見受けられるが、文体が堅苦しくないために読みやすい。日本語翻訳長年の論題・「緋色の“研究”か“習作”か」について海外の翻訳に当たってみるという着眼は面白いが、ゲルマン語系・ラテン語系以外の言語に当たっていないのが残念。個人的に、巻末資料の「事件発生年号の覚え方」は研究書を読む上で便利だと思うので、活用したいところ。2012/10/27