内容説明
日本の政策決定現場からの証言。竹下登から村山富市まで七人の首相を補佐した現代政治史の生き証人が赤裸々に語る「内閣官房=首相官邸」の実態。
目次
第1章 昭和から平成へ―竹下登・宇野宗佑内閣
第2章 90億ドルの決断―海部俊樹内閣
第3章 教養人宰相の賭け―宮沢喜一内閣
第4章 殿様、官邸に入る―細川護煕内閣
第5章 社会党総理の危機管理―羽田孜・村山富市内閣
第6章 首相官邸の日常
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふみりな
1
官房副長官として、もっとも首相に近い立場にいながらも政局なおいてはまさかの繰り返しだったように思う。それほど政治の世界は一寸先は闇のなかであり、それでも7年以上も官房副長官を務めあげたのはやはり並大抵の精神力ではない。2024/07/15
わび
1
日本の官僚機構のトップに位置する内閣官房副長官。その官房副長官を最長の7年間、7人の首相の下で務めた石原信雄によるオーラル・ヒストリー。「政」と「官」を繋ぐ存在ではあるが、純然たる政治の領域には一切踏み込まない姿勢が興味深い。インタビューから20年以上を経て、提言のかなりの程度はその後の行革で実現しているが、現在はその弊害が検証される時ではないだろうか。2018/08/10
denken
0
政権がばたばた交代していくなかで,いつまでも頑張らざるを得なかった人。そういう印象。主な仕事は引き継ぎ。それはそれとして,官房副長官も相当な重役なんですね。比較対象として法制局長官が出されている。そっちも知りたいな。そして,いろいろと変わったはずの,今はどうなんだろ。2012/05/06
sumitarou
0
事務次官会議の議長に就く官僚のトップの中のトップである「内閣官房副長官(事務)」。その重責を7内閣で務めた石原信雄の手記。2009/08/15
TSUJINO Yusuke
0
☆☆☆☆2022/01/12