目次
1(千代観音;晩年のかがやき;晩年 ほか)
2(私は幸福 宇野千代展;宇野千代さんのこと;宇野千代さん九十五歳の仰天人生)
3(天衣無縫な愛情過多;おとこと文学と;こんな身上相談をしてほしかった ほか)
4(二股かけてどこが悪いか;骨の随まで小説家;宇野千代さんとの半世紀 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nonpono
4
まず表紙の宇野千代が柔和だが神秘的で艶やか。誰が書いたかと思ったら婚姻関係があった北原武夫。宇野千代への愛とリスペクトに溢れている。北京で旦那さんと暮らしていた瀬戸内晴美に小説を書いてみたいと思わせ狂わせた本の著書が宇野千代その人である。25歳の歳の差、寂聴が「先生」と慕う宇野千代。宇野千代自身も私達は「表と裏」と言った2人の関係から生まれたエッセイ、対談、そして先生への弔辞。山田詠美の語る先生もまた瑞々しい。死ぬまで書きたかった先生。男は75までと言い切る先生は格好良くその足跡に生き様にみな惚れる一冊。2023/10/13
Noelle
3
表紙がいい、長年連れ添った北原武夫のデッサンで、美人作家だけではない、人間宇野千代な感じである。本書は、著者自身の宇野千代との交流から、その敬慕をいろんな場面で綴った文章の数々。重複するエピソードもあるが、後輩女性作家としてこんな風に交流できたことを著者自身がとても嬉しく感じていたことが素直に伝わって来る。最晩年の姿しか見たことがなかったが、宇野千代本人の文章より、ずっとそのお人柄が偲ばれて、読みごたえがあった。2017/02/02
アネモネ
1
ご高齢でもおしゃれに気を使っていた宇野千代さん。華やかな恋愛遍歴を辿ってこられた。名だたる高名な方々を「寝たっ、寝てないっ」でスカッと分類。小林秀雄さんだけ言葉を濁して、寝たとも言えるし寝てないとも言えると。面白い。並みの女性が真似をするのは滑稽で大怪我の元。2021/07/29
あさこ
1
宇野さんの魅力が立体的に伝わってきます。どこまでも、自分を信じて、しなやかなひとだったんだなあ。真似は絶対に恥ずかしくないの、という発言が印象的。2009/08/18
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