バベルの謎―ヤハウィストの冒険

バベルの謎―ヤハウィストの冒険

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  • サイズ B6判/ページ数 458p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120025358
  • NDC分類 193.211
  • Cコード C0014

内容説明

旧約「創世記」の天地創造からバベルの塔にいたるおなじみの物語をラディカルに読み直す。

目次

プロローグ ユニークな絵
1 おなじみの物語
2 「律法」とユダヤ教
3 作者たち
4 本当の出だし
5 シュルムの園
6 罪(?)の物語
7 無からの創造
8 神の寵児、カイン
9 間奏曲
10 神の絶望とその克服
11 ジグラトの物語

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Foufou

7
稀代の傑作か。はたまたトンデモ本か。門外漢が、あろうことか聖書学の泰斗を向こうに回して旧約聖書の新解釈に挑む! ドン・キホーテさながらの甲冑姿の女史が浮かびます。こちとら聖書学の要所も不明ときて、女史の鋭い舌鋒ならぬ筆鋒が的を射たものかどうかもわからない。「なるほど」「それはどうかな」と呟きながら一気に読了。引き込まれたのは違いない。第三者の評価、わけても海外の専門家の評価が是非とも知りたいところですが、ネットではヒットせず。読み物として面白い、と割り切るには惜しいといいますか。2025/02/22

nchiba

4
旧約聖書の「バベルの塔」に関する謎の多い記述について、筆者得意の「言葉」をできるだけ客観的に捉えながら思索を進める哲学の観点で創造的な分析を詳細に加えたのがこの本だと思う。なるほどこのようなある種身も蓋もない徹底した分析は信者には無理であろう。しかしこの徹底した分析によって「物語」として聖書はわかりやすくなるのかもしれない。わかりやすくなることと信仰とは直接関係ないかもしれないけれども。http://blog.nyaos.net/archives/57222011/11/30

みゃん

1
聖書が世界に与えている影響の大きさが日本語しか分からない自分たちにも降りかかっている。だからこそ、2019/02/04

morgan91

0
本書『バベルの謎 ヤハウィストの冒険』において筆者長谷川三千子は旧約聖書を「教義的な立場をはなれて虚心にこの物語をみる」ことで、その解釈に斬新かつ、非常に納得感のある解説を施している。「斬新」というのは、これまでのカトリック教会的解釈、あるいはカトリック教会への反発を恐れる会社から、自由に解き放たれた世界観からの、無理のないまっとうな解釈という意味である。 「こうに違いない」という解釈を持ち込まず、「何故そのような事態になったのか?」といった当時の歴史感を踏まえた事実ベースの考察である。2017/08/12

さつ

0
文庫版との違いは、旧仮名遣い文であることの他に、あとがきに独学の知人に向けたメッセージがある事。内容が内容だけに、旧仮名遣いでは読みづらいと思いました。著者の祖母の野上八重子全集を図書館で借りて読みました。昭和初期の新聞での人生相談の部分がおもしろいと思いましたが、似てますねー。

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