内容説明
初めての女子留学生大山捨松、津田梅子の親友である若きアメリカ女性が綴った、天皇・皇后から町の人びとにいたる明治21、22年の日本の素顔。
目次
第1章 一八八八年九月五日~九月二十六日(家の仕事;夕方の散歩 ほか)
第2章 十月一日~十月十五日(日曜日のお呼ばれ;ぼっちゃん ほか)
第3章 十月二十一日~十一月四日(小崎牧師の教会;菊の花束 ほか)
第4章 十一月十二日~十一月十四日(お能の観賞;お能の舞台 ほか)
第5章 十一月二十五日~十二月十八日(鹿鳴館での舞踏会;東京の噂話 ほか)
第6章 十二月二十七日~一八八九年一月六日(クリスマスの準備;日曜学校でのクリスマス ほか)
第7章 一月十三日~一月三十日(馬丁の首切り事件;三種の神器 ほか)
第8章 二月十二日~二月二十日(麹町の朝の風景;学校での儀式 ほか)
第9章 三月一日~三月九日(ずるがしこい馬丁;八作の離婚問題 ほか)
第10章 三月二十一日~三月三十一日(悲しい休日;神道のお葬式 ほか)
第11章 四月六日~四月十四日(郊外への散歩;大名屋敷の雛祭 ほか)
第12章 四月一九日~五月二日(皇后行啓;緊張の一瞬 ほか)
第13章 五月八日~六月二十二日(初夏の訪れ;夜祭 ほか)
第14章 六月二十九日~七月二十四日(新校舎移転問題の解決;日本の赤ちゃん ほか)
第15章 七月三十一日~八月二十八日(比叡山;神戸への旅 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のんき
3
明治21(1888)年華族女学校教師として招かれ来日した米国女性の手記。邦題から学校関係の記述がもっとあるかと思ったが、それほどでもなかったことに少しがっかり(ただし原題は“A Japanese Interior”「日本の内側」なので著者の責任ではない)。大山(山川)捨松の米国留学時のホームステイ先の娘だったという経歴や華族女学校という学校の特殊性のためか、一般的な居留外国人とは違うという感覚を覚え、かといって日本人でもないという宙ぶらりんさを感じているところが興味深かった。2010/01/22
きよきよ
2
タイトルのとおりの話。 津田梅子と捨松の親友、アリスベーコンがアメリカからお雇い外国人としてやってきた。 彼女の手紙風に展開。 彼女が見聞きした日本の様子が日にちごとに書いてある。 物語的要素は薄く、題材に興味がなければ厳しいかもしれない。 女学校のことよりも、召使のことや天皇皇后、年中行事について書かれている。2014/05/02
恵美
1
華族女学校で先生は生徒を「様」と呼ぶとか、この学校ならではの話がもっと載っているかと思ったら、当時の日本の風俗が中心だった。2018/03/31
篠静
0
私の目に映ったことが、率直に書かれてて面白い。女学校の生徒についてとか。2013/02/23
ぽて子
0
明治時代に女学校で英語を教えてたアメリカ女性の手記。アメリカ人の見た明治時代ってこんなのだったんだ~読みやすいし、面白い!