内容説明
本を読もう、よりよく生きるために―。表層の流行には強いが思想の流行には脆い日本人に「活字の復権」を呼びかける、橋本治のスーパー・アジテーション。
目次
啓蒙を論ず
厳粛を嘆ず
改めて啓蒙を論ず
愚蒙を排す
退廃を論ず
断絶を論ず
更に断絶を論ず
三度断絶を論ず
変貌を論ず
男達はどこへ行ったか?
出版を論ず
物語の行方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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8
仲俣暁生さんのネット記事かツイートで知った本。「若者の活字離れ」の背景にあるものや、雑誌と出版業界の凋落の歴史など著者の思索にあまり制限や読みやすさを設けずに記したような内容で結構難解な本だった。終章で「私の意見のほとんどは『なにを言ってるのかよく分からない』ようなものだ。」というくだりがあり、そこから自分自身が必要なものを拾っていくために「耳を凝らし、目を凝らす」ことを説く。何かと消化しやすい本やSNSの情報とは一線を画すような活字に触れることの大切さを学べたように思う。2022/10/25
丰
1
Y-102004/03/20