内容説明
コクトー、ピカソ、ドビュッシーら、芸術家たちとの華やかな交流。サティの手紙と来簡190通を集め、20世紀初頭パリの熱気に満ちた芸術シーンを伝えるサティ論の決定版。
目次
誕生
学校生活
デビュー
友人達
恋愛
教会
アカデミー
論争
家
ワルツ
社会生活
若手音楽家たち
戦争〔と確執〕
裁判
2人の同時代作曲家―ストラヴィンスキーとドビュッシー
ソクラテス
仮面舞踏会
家具の音楽
贋ダダイスト
本日休演
出発
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
singoito2
9
読友さんきっかけ。ベルエポック頃のフランス音楽が好きなので、へぇ、とか、そうだったんだぁ、とか言う感じで楽しく読みました。2023/09/13
タキタカンセイ
6
手紙をもとにサティの生涯と芸術を描いた本。サティというと世間的には心地よくてお洒落、というイメージがあると思うけれども、実際は実験と批評(ギャグ)精神に溢れた前衛的なひとだったのだと思う。コクトー、ピカソ、ディアギレフ、ラヴェル、からプルーストやルネ・クレールまで華麗な登場人物たちが、20世紀初頭のパリの華やかな雰囲気を伝えてくれます。一見いたずら書きのようなサティ自身の絵が実に味があります。波乱に富んだ交友関係の中で最期まで付き添ったダリウス・ミヨーの音楽をまた聴きたくなりました。2023/09/10