内容説明
ミュージック・ホールの踊り子時代から、フランス随一の人気作家として栄光に包まれた晩年まで、ドラマチックでスキャンダラスな女の生涯を、時代と風俗の中に浮き彫りにする。世紀末から今世紀初めのパリの頽廃を生き抜いた、“魅力あふれる怪物”を描く長篇伝記。
目次
本当の村
学校のコレット
失われた村
文学生活
つくられたクロディーヌ
ウィリーの成功
クロディーヌ工場
籠のなかのリス
クロディーヌは行ってしまう
ミッシー〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mana
5
コレットというとシェリ、青い麦ってイメージだったけどそれは50年のコレットの文筆業の中で1920年代に書かれたほんの一部でしかない。本書はコレットの伝記の決定版として彼女の人生と著作を網羅していて圧倒される。小説だけじゃなく、必要に応じて雑誌の広告もたくさん書いたとのことだが、ちょっとしたショートストーリーにさりげなく香水が出てくるなんて素敵。読んでみたかった。2019/08/18
Mana
1
「シェリ」「青い麦」の作者のシドニー・ガブリエル・コレットの伝記。すごく分厚くて充実した内容だった。コレットが等身大に描かれていて、長所も欠点もそのままに描かれてると思う。あまり良く知らなかったコレットがどういう人だったのかが良く分かった一冊。2013/02/17