知と教養の文明学

知と教養の文明学

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784120020759
  • NDC分類 361.84
  • Cコード C0030

内容説明

東アジアの儒学的教養人、ヨーロッパの古典派と啓蒙派、実学主義と教養主義、文化と教育・出版などに関する内外研究者の徹底討論により、現代日本文明の特質を解明する。

目次

近代日本における知と教養の伝統
儒者・読書人・両班―儒学的「教養人」の存在形態
谷崎潤一郎とヘンルィク・シェンキェーヴィッチの小説におけるエトス
清代のことばの問題をめぐって
近・現代エジプトにおけるイスラーム的知識の獲得―ウラマー、スーフィー、原理主義者、そして民衆
教養および審美性に関する生態学的展望―日本とアメリカの場合
文化と教育との関連―保育園における観察
ヨーロッパ教養体系の変容―17世紀フランスを素材に
大量生産品となった文学的教養
会議の文化―「寄合」の伝統をめぐって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arthur.

4
二十七年前(1987.3.30)に開催された国際シンポジウム「近代世界における日本文明-知と教養の比較文明学」の報告書。発表パートの次に討論の記録。個人として、ミコワイ・メラノーヴィッチ氏の「谷崎潤一郎とヘンルィク・シェンキェーヴィッチの小説におけるエトス」には脳を擽られた。つまりは、ポーランド文学と日本文学の比較。“名誉と祖国”と“美”、“信仰と祖国に対する献身”と“何か得体の知れない力”。そして面白いのが、“女性の美しさ”にはどちらも根底で通じるものがあること。昇華されていく考察には舌を巻くしかない。2014/11/02

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