内容説明
歴史的(イストーリコ)、喜劇的(コミコ)、悲劇的(トラージコ)…大きく変わる時代を“仕事”の場として生きた一人の男。「君主論」の作者は、なにを見、なにを行ない、なにを考えたか。ルネサンスのイタリアを華やかに彩り、その終焉に立ち合った一人の有能な男の生涯を現代に甦らせる大作。
目次
序章 サンタンドレアの山荘・500年後
第1部 マキアヴェッリは、なにを見たか(メディチ家のロレンツォ;パッツィ家の陰謀;修道士サヴォナローラ)
第2部 マキアヴェッリは、なにをしたか(ノンキャリア官僚初登庁の日;西暦1500年の働きバチ;チェーザレ・ボルジア;マキアヴェッリの妻;“補佐官”マキアウェッリ)
第3部 マキアヴェッリは、なにを考えたか(『君主論』誕生;「わが友」グイッチャルディー;「わが魂よりも、わが祖国を愛す」;ルネサンスの終焉)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
9
イタリア・ルネサンスの終焉を真摯に見つめ続けた人間味溢るる実像を、愛情をもって克明に描き出した、塩野ルネサンス文学の集大成ともいえる大作。1987/10/02
moonanddai
4
マキアヴェッリはマキアヴェッリストではなかった。もしそうなら、あんな不器用な人生ではなかっただろう。フィレンツェの歴史は「人物」の歴史。ロレンツオ・デ・メディチ、チェーザレ・ボルジア、サヴォナローラ、マキアヴェッリなどなど、良くも悪しくも人間が歴史を作った。かつて読んだ「海の都の物語」のヴェネチアは有機体としての都市が歴史を作った。そんな強烈な個性がイタリアなのだろうか、中世という時代なのだろうか…。それにしても絞首刑にされた死体がフィレンツェ政庁の窓すべてをうめるなんていうのは、ものすごい光景だ…。2013/01/24
小谷野敦
2
ジョン・ポーコックの『マキャヴェリアン・モーメント』が難解で歯が立たなかったので代わりに、抽象的なことは苦手だという塩野七生の『わが友マキアヴェッリ』を読んだ。これは、本のどこを見ても書いてないのだが、『中央公論』に1985年1月から86年12月まで2年連載され、87年9月に刊行されたもので、ちょうど私が大学院へ入った年に出たものだ。 2023/08/04
Chunko
0
どーしてもこれはしんどかった。600頁ぐらいだったけどもう疲れた。またいつか読もう。1993/03/10
Kenji Ogawa
0
フィレンツェの興亡2015/07/23
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