藤子不二雄SF全短篇 〈第1巻〉 カンビュセスの籤

藤子不二雄SF全短篇 〈第1巻〉 カンビュセスの籤

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判
  • 商品コード 9784120015496
  • NDC分類 726.1

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山田太郎

48
読みやすいけど、えらく深い話。子供向きのイメージあるけど。全部既読なのが残念だったというかなんだかかんだで3種類くらいSF短編集持ってるな~。2015/11/29

nobody

10
人はまず他者に裏切られ、それから自己にも裏切られる。前者が「じじぬき」であり後者が「分岐点」である。してみると、私は〈言葉〉の本質を【真実】に置いてきたが、そうではなく、【その場凌ぎ】に近いようだ。とすると忌み嫌ってきた政治家の詭弁は〈言葉〉の正当な使用法ということになる。他者・自己いずれにしろ〈人間〉が信用置けぬなら〈神〉はどうかとなると、なんと〈神〉もまた同じことである(「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」「神さまごっこ」)。つまり〈人間〉も〈神〉も不完全であり【悪】を有するという真理の提示である。2021/04/28

メイロング

3
Fの短編を一気に読む幸運に恵まれたものの、本当に2800ページ一気に読むと頭が痛くなるという新事実。絵柄と内容に温度差があって、読んでいるうちにクラクラとして、変な魔法にかかった感じ。児童向け漫画とあわせて両輪にたとえられる短編だけど、この巨大な短編群の一部がドラえもんとかじゃないでしょうか。藤子F不二雄博物館のレストランで、ミートキューブとか待望のビフテキとかメニューにあったらいいのに。2014/05/23

ryo_zz

3
すこし不思議、では済まされないと思う。よく話に上がる「気楽に殺ろうよ」は、「価値観の転倒」をマンガで見せるという難しい試みに見事成功しているし、「イヤなイヤなイヤな奴」は、読者をもそのトリックに巻き込むという超弩級の作品群。現実世界で急に価値観が転倒しても、驚かないようにするための訓練によいですねw2011/10/11

ごま

3
短編が35作品。広辞苑並みの厚さ。これも面白かった。藤子不二雄先生の大人向けは読みやすいし見やすいし、テーマが興味深い。SFが苦手じゃなければオススメしたい。中学生くらいが読んだら忘れられない話が必ず一つはありそう。放射能汚染に怯える今だからリアルに響く話しもいくつかあった。星新一が好きな私は、『ミノタウロスの皿』『気楽に殺ろうよ』が印象に残った。地球と地球外の、価値観の違いというか文化の違いみたいなテーマ。もっと他も読んでみたい。2011/06/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/373086
  • ご注意事項