内容説明
1950年6月、北朝鮮軍の全面的南侵を地上軍部隊の投入によって阻止すると米国政府が決意を固めたとき、冷戦は世界規模のものに拡大された。米国の政策の立案、決定、そして実施は戦局の変化のなかでいかに動いたか?米国の朝鮮戦争への介入過程を新史料の発掘と操作で実証的に解き明かす。
目次
第1章. 「介入」と「撤退」の相剋
第2章. 「封じ込め」の模索
第3章. 戦争の勃発―地上軍再派遣
第4章. 戦争目的の拡大―「北進」の決定
第5章. 中国の参戦―「無為」の冒険
第6章. 停戦か、抵抗か、拡大か―「瀬戸ぎわ」の決定